リンゴ酢は腐るとどうなる？賞味期限切れの見分け方と保存方法

【執筆者：編集部 鍛治千草】

リンゴ酢を含む食酢は殺菌効果があるため、腐る心配はほとんどありません。

しかし賞味期限が過ぎたものは、腐らないものの色や香り、味などが劣化する恐れがあります。

そこでこの記事では、劣化したリンゴ酢の見分け方や賞味期限など、以下について詳しくお伝えしていきます。

開封したリンゴ酢はどれくらいまで日持ちするのか、賞味期限切れの場合の活用法などもぜひ参考にしてみてくださいね。

リンゴ酢は腐る？劣化した状態の見分け方

食酢は防腐力が強く腐る心配はほとんどありませんが、時間が経つと味や香り、色などが劣化することがあります。（※1）

特にリンゴ酢のような果汁や糖分が強い食酢は、劣化するのが比較的早いため注意が必要です。

劣化したリンゴ酢の特徴

見た目 変色	白い膜のようなものが発生する 褐色が濃くなる
におい	香りが弱くなる
味	酸味が弱くなる

リンゴ酢は強い殺菌力を持つ酢酸を含んでいるため、微生物による腐敗はほとんどありませんが、光や温度などの影響で少しずつ劣化していきます。

白い膜が発生するのは劣化の特徴

食酢の中に白いもやもやとした膜のようなものが発生することがありますが、これは空気中にある酢酸菌がボトルの中で繁殖したものだと考えられます。

体に悪影響を及ぼすことはありませんが、風味が落ちている証拠です。（※2）

リンゴ酢は褐色になりやすい傾向が

リンゴ酢のように原料に果汁や糖分が使われている食酢は、劣化による着色が発生しやすいと言われています。

また時間が経つと香りは比較的弱くなりがちですが、酸味が薄くなってきた場合は賞味期限切れと判断した方が良さそうです。

賞味期限が切れたと言ってもすぐに食べられないわけではありませんが、風味が落ちてしまうと美味しくないため、ほかの使い道がないか調べてみました。

賞味期限切れしたリンゴ酢はどう使う？

賞味期限切れした食酢は、掃除や除菌などに利用できると言われていますが、リンゴ酢や米酢など糖分が入っているお酢は、掃除には向いていないようです。

「掃除に使っても問題なかった」という意見もありますが、メーカー側では推奨していません。

通常のお酢であれば、キッチンやトイレ、浴室などの掃除に利用できますよ。

掃除のほかには臭い対策に使えるので、リンゴ酢の場合はゴミやおむつの臭いを防止するのに利用すると良いかもしれませんね。

開封後のリンゴ酢の賞味期限は？保存方法ごとに紹介

食酢の大手メーカーであるミツカンのデータを参考にしたところ、リンゴ酢の賞味期限は未開封の場合は1～2年、開封後は3ヶ月～1年程度です。（※3）

リンゴ酢の賞味期限目安

保存方法		リンゴ酢	純リンゴ酢
常温	未開封	720日	360日
	開封後	6ヶ月	3ヶ月
冷蔵	未開封	720日	360日
	開封後	1年	6ヶ月
冷凍	冷凍	ー	ー

食酢全般的に、賞味期限はだいたい2年程度のものが多いようです。

ただしリンゴ果汁100％の純リンゴ酢の場合は、賞味期限が短くなるので注意しましょう。

またリンゴ酢ドリンクの未開封の場合の賞味期限は1年程度です。

基本的には常温保存で問題ない

リンゴ酢は直射日光が当たらない、常温の冷暗所で保存できます。

ただし夏場など気温が高くなる季節は、品質の劣化を避けるためにも冷蔵庫で保存するのがおすすめです。

開封後はしっかり封を閉めて、直立して保存しましょう。

長持ちさせるなら冷蔵庫で保存を

夏場や開封後に長持ちさせたい場合は、冷蔵庫で保存しましょう。

特に賞味期限が短い純リンゴ酢の場合は、冷蔵庫で保存すると長持ちします。

ちなみにもともと腐敗しにくい調味料のため、冷凍するメリットはほとんどありません。

保存するなら常温か冷蔵で十分です。

結論 | リンゴ酢が劣化するまえに消費を！目安は6ヶ月

リンゴ酢をはじめとした食酢はとても腐りにくく、賞味期限が切れてもすぐに食べられないわけではありません。

しかし風味は劣化してくため、開封後は常温であれば3～6ヶ月、冷蔵庫でも6～1年以内に消費するようにしてくださいね。

保存は常温でも大丈夫ですが、特に果汁が多いリンゴ酢の場合は傷みやすいため、冷蔵庫で保存しておくと長持ちしますよ。