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食材・料理のQ&A

乾麺の賞味期限切れ1年後は大丈夫?10年後は?開封後の日持ちも

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料理・食材
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乾麺 賞味期限切れ

【執筆者:編集部 宇野山萌】

乾麺は賞味期限切れになったからといって、絶対に食べられないわけではありません。

あくまで理論上ですが、未開封でいい状態で保存できていれば、期限切れから1年経過しても食べられる可能性もあります。

しかしそばの原料であるそば粉、うどんやパスタの原料である小麦のような穀類には、ダニ発生のリスクがつきものなので開封後は注意が必要です。

乾麺を無駄なく安全に食べるために必要な情報を調べ、次のようにまとめて紹介します。

この記事を読むとわかる!
乾麺のこと

 

  • 賞味期限切れでも食べられるのか
  • 日持ち期間の目安
  • 開封後の長期保存に潜むリスク
  • 正しい保存方法と長持ちのコツ

棚の奥から5年も10年も昔のものを発掘し、食べても大丈夫かどうか困っている人の判断材料になるような情報もまとめています。

安全に備蓄するためにも、食品ロスのためにも、この記事の情報を役立ててくださいね。

   

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乾麺は賞味期限切れ1年後でも食べられる可能性あり

乾麺 そば 賞味期限切れ

乾麺は賞味期限切れになっても食べられる可能性がありますが、未開封で正しく保存した場合に限ります。

開封後は期限に関係なく早めに食べてください。

乾麺の賞味期限目安
未開封
(商品の賞味期限目安)
開封後
うどん 約1年 早めに
そば
ラーメン
そうめん 1~3年程度
パスタ 3年程度

乾麺は農林水産省も災害用の備蓄食品として推奨するほど、保存しやすく腐りにくい食品です。(※1)

そのため比較的日持ちが長い食品に与えられる賞味期限が設定されており、期限切れしてもしばらくは安全性に問題がない可能性があります。

未開封ならいつまで大丈夫か|賞味期限切れ10年後は厳しい

乾麺には期限を過ぎると「安全に食べられない」消費期限ではなく、「美味しさを損なう」賞味期限が設定されているので、期限切れのものを食べて必ずお腹を壊すわけではありません。

賞味期限を設定する際、検査で安全が確認された日数に1未満の安全係数(食品では0.8が推奨されている)をかけ、余裕を加味した日数を算出しているからです。(※2)

賞味期限が1年程度のうどん、2年程度のそうめん、3年程度のパスタそれぞれで、検査ではどの程度の品質が保証されたのか、逆算して日数を推察してみましょう。

乾麺を食べられる日数の目安
うどん そうめん パスタ
賞味期限目安 1年
(365日)
2年
(730日)
3年
(1095日)
推察される検査日数
(賞味期限×0.8)
456日 912日 1368日
期限切れ後
食べられる
日数の目安
91日 182日 273日

賞味期限2年のそうめんで半年・3年のパスタなら約9ヶ月と、かなり余裕をみて設定されていると考えられます。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
1ヶ月程度なら大丈夫そうだと感じますし、賞味期限4年の食品なら1年程度は食べられる可能性がありそうですね。でも、5年も10年も過ぎたものは食べない方がよさそうです。
過去には10年以上保管した乾麺の状態をテストし、腐敗せず食べられる状態だという結果が得られた事例もあるようです。しかし、すべてに乾麺で同じ結果が得られるわけではないので、鵜呑みにしないようにしましょう。

ただしメーカーでは期限内に食べきることを推奨しているうえ、どれくらい日持ちするかは保存状態によって変わるのであくまで自己責任となります。

開封後は賞味期限は関係なくなり、腐る恐れもあるのでさらに注意が必要です。

開封後のそばやうどんはカビやダニ発生のリスクが高い

乾麺はそば粉や小麦粉を原料としたものが多いため、カビのほかダニが発生する可能性があります。

乾麺に起こりうる人体へのリスク
カビ ダニ
発生しやすい
条件
・湿気、水分が多い
・高温(20~30℃)
・酸素がある
・湿気が多い
・高温(20~30℃)
・小麦粉のような
穀類を好む
人体への影響 ・アレルギー症状
・カビ毒による
食中毒
・アレルギー症状
(気管支喘息、
鼻炎、皮膚炎など)

水分量が少ない乾麺ですが、過去に干しそばからカビ毒を産生するアスペルギルス属やペニシリウム属のカビが発見された事例もあります。(※3)

カビが産生する化学物質の中で、人体に有害なものです。穀類に発生するアスペルギルス属のカビの副産物・アフトラキシン類は、長期摂取すると発がんリスクもあるとわかっています。加熱しても毒素は消えない点に注意が必要です。

食べられないうどんやそばの状態は、こちらの記事でも詳しく解説していますよ。

カビやダニの発生を防ぐためには、正しく保存しなければなりません。

 

乾麺を長持ちさせる保存方法|常温・冷蔵庫・冷凍庫の場合

乾麺 保存

乾麺は未開封か開封後かで適した保存方法が異なります。

乾麺の正しい保存方法
未開封 開封後
常温 ・高温多湿を避ける
・直射日光を避ける
・臭いの強いものを避ける
・密封して保存
冷蔵 ・小分けにする
・密封して保存
※デメリットもあるので注意が必要
冷凍

未開封の乾麺は常温保存できますが、不向きな場所もあります。

乾麺は湿気と臭いが大敵!密閉して保存する

乾麺は湿気や臭いを吸収しやすい性質があり、カビや臭い移りの原因となります。

未開封で常温保存する場合も注意して場所を選びましょう。

乾麺の保存に向かない常温の場所
  • シンク下(湿気が多い)
  • 洗剤類の近く(臭いが強い)
  • コンロの近く(温度が高い)
  • 臭いの強い食品の近く

開封後は周囲の影響を受けやすいため、密閉袋や容器に入れての保存をおすすめします。

パスタ用の保存容器をほかの乾麺に活用するのもひとつの手ですね。

▼パスタ用保存容器

 

また1回で使い切れるように、大袋よりも小分けの商品を買うのもいいでしょう。

▼乾燥そば 袋入り

▼そうめん 袋入り

食品は冷蔵庫で保存する方が長持ちするイメージがありますが、乾麺の場合はメリットばかりではありません。

冷蔵庫・冷凍庫保存のメリットとデメリット

乾麺を冷蔵庫や冷凍庫での保存には、いい面と悪い面があります。

冷蔵・冷凍保存するメリットとデメリット
メリット デメリット
・虫の侵入を防げる
・高温を避けられる
・開け閉めや出し入れ時の
温度変化で結露する
・臭い移りしやすい

開封後の乾麺でも冷蔵庫保存すれば、ダニや虫の侵入を防げもし入り込んでいたとしても繁殖を抑えられます。

しかし冷蔵庫や冷凍庫内は開け閉めのたびに温度が変化し、庫内や食品が結露する原因となります。

また食品の出し入れも温度変化を引き起こすので、冷蔵や冷凍保存する場合には、1回分ずつ小分けにして密閉するといいでしょう。

冷蔵庫や冷凍庫だから安心とはいえないので、霜がついていないかや臭い移りがないかを確認しながら食べてくださいね。

 

結論 | 乾麺は長持ちするが湿気と高温に弱いので注意

乾麺のまとめ
  • 賞味期限切れでも数ヶ月以上食べられる可能性がある
  • 開封後は早く食べきる
  • 開封後の乾麺にはカビやダニ発生のリスクがある
  • 高温多湿・臭いを避けて保存
  • 冷蔵庫や冷凍庫は結露する恐れがあるので注意

日持ちが長く保存食に適した乾麺は、高温多湿や直射日光を避けて正しく保存すれば、賞味期限を過ぎても食べられるかもしれません。

しかし保存場所を誤ると未開封でも湿気ってカビが生えたり、臭いがうつって美味しさが損なわれることもあります。

開封後に放置しているとダニが大量発生してアレルギー症状を引き起こす恐れもあるので、密閉して早めに使い切りましょう。

賞味期限の長さは魅力ですが過信せず、正しく保存して美味しいうちに食べきってくださいね。

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