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食材・料理のQ&A

ぶどうにカビが生えた?白・黒・緑の種類や食べられる状態の見分け方

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料理・食材
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【監修者:管理栄養士 中村明美】

新鮮なぶどうの表面が白く粉っぽくなっているとカビのようにも見えますが、ブルームの可能性が高く食べられることが多いです。

ただ、白いものがふわふわしている場合は下痢やアレルギーの原因になる白カビと考えられるので、ぶどうにカビが生えたときは食べたら危険です。

ぶどう カビ

ぶどうは水分が多いため緑や黒っぽいカビが生えたり、腐ったりしやすいので食べられるか見分け方を覚えておくことが大切です。

そこで、ぶどうを最後まで美味しく食べられるように次のことを調べてみました。

この記事を読むとぶどうに生えるカビの種類ごとの特徴や、品種(小粒のデラウェア、大粒の巨峰など)ごとの保存方法が分かります。

新鮮なぶどうの実や枝の特徴も紹介しますので、これは食べても大丈夫?と悩まず安心して食べられるように、ぜひ参考にしてください♪

 

記事監修者・管理栄養士・中村明美先生記事監修・中村明美先生
管理栄養士・栄養士
管理栄養士薬膳アドバイザー/ 大学卒業後、病院の管理栄養士として25年間勤務。病態栄養認定管理栄養士糖尿病療養指導士NST専門療法士の資格を取得。レシピ・献立作成をはじめ、多くの患者様に栄養指導や栄養サポートを実施。現在はフリーランスとして「美味しく食べて健康に」をモットーに、食に関する正しい情報を配信するために活動中。

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ぶどうにカビっぽいものが?食べられるか見分け方のポイント

ぶどうの表面に粉のようなものが付いて白っぽくなっていると不安になるかもしれませんが、その正体はブルームであることがほとんどなので食べても大丈夫だと考えられます。

ぶどう 表面 白い カビ

ただ同じように白っぽい見た目でも白カビの場合は体に悪い影響を与える可能性が高いので食べられません。

また、ぶどうは毒性のあるカビも生えやすいので注意が必要です。

まずは白カビっぽく見えるけど、問題なく食べられるブルームの見分け方を覚えましょう。

粉っぽいブルームは新鮮なぶどうの証拠

新鮮なぶどうの表面をおおう白い粉のようなものは、白カビや農薬ではなくブルームと呼ばれるものです。

ブルームはぶどう自身が果実の脂質を変化させたもので、病気から身を守り水分を留めて新鮮さを維持する役割があります。(※1)

収穫してから時間の経過したぶどうにはブルームがほとんど残っていません。

管理栄養士 中村明美
管理栄養士
中村明美
新鮮なぶどうを洗って水を弾くのは、ブルームが付いている証拠です。ブルームを洗い流すとどんどん鮮度が落ちていくので、食べる直前に洗うことをおすすめします。

もし、ぶどうの表面に綿のような白いものが付いている、カビ臭い匂いがする場合は白カビと考えられるので食べないほうがいいでしょう。

白カビならふわふわした固まりができる!

カビの胞子は目に見えませんが、水分のある場所でどんどん増殖していくとコロニー(集合体)という固まりになって、肉眼で確認できるようになります。(※2)

ぶどうに生えている綿のようなふわふわも、白カビが増殖して固まりになったものです。

カビは湿度が高い場所で繁殖しやすいので、実が付いていた枝の先や皮が破れている部分によく見られます。

食べても問題ない白カビもありますが、発がん性やアレルギーの原因にもなるカビ毒を生成している可能性もあるため、危険を避けるためにも食べないようにしましょう。(※3)

管理栄養士 中村明美
管理栄養士
中村明美
店頭では陳列時にカビが繁殖していることもあるので、しっかりチェックして購入しましょう。 購入後でもカビを見つけた場合は、お店に返品・交換の相談をしてみるといいですよ。

カビが一部しか生えていないなら残った実を洗えば食べれる!という意見もありますが、目に見えないカビが増殖し始めている可能性があるので食べずに処分したほうが安全です。

捨てることになるともったいないので、食べるまでに時間があく場合は冷凍保存してカビを防ぎましょう!

ぶどうにはふわふわした白カビと一緒に、緑色や黒い粉のようなカビが生えることもあります。

緑や黒い種類のカビが生えることも

ぶどうに生える緑色のカビは通称「青カビ」と呼ばれるもので、ペニシリウムという種類のカビだと思われます。

こちらのぶどうには白カビの中心に青カビが繁殖しています。

ペニシリウム属の青カビはブルーチーズなど食べ物の加工にも使われていますが、種類によっては毒性があるので食べたら危険です。(※4)

また果樹園のぶどうや自家栽培のぶどうは、黒っぽいカビで覆われてしまうことがあります。

これはぶどうを育てている途中に起こる灰色かび病の症状で、カビが繁殖した実は腐って食べられなくなり、カビは胞子を飛ばして周りの実にもどんどん広がっていきます。(※5)

灰色かび病のぶどうは出荷前に取り除かれるはずですが、気付かず出荷されることもあります。

もしスーパーなどで購入したデラウェアなどに灰色かび病の症状が出ているなら、腐っているので食べないほうがいいでしょう。

これ以外にも黒い斑点のようなクラドスポリウムという喘息に繋がるカビが生えることもあります。(※6)

カビの生えたぶどうを食べてしまったとしても短期的には症状が出ないことが多いですが、下痢などの症状が出ることもあります。(※7)

もし症状がひどくなった場合には、早めに医療機関で診察を受けましょう。

カビ毒の危険があるぶどうの実は食べられませんが、カビが生えていなくても腐って食べられないこともあります。

腐っていると判断するポイントと、違和感はあるけど食べられる状態について確認してみましょう。

ぶどうが腐るとどうなる?カビ以外に食べたら危険な状態の見分け方

ぶどうが腐ると実が落ちて果汁が出てしまったり、酸っぱい味や匂いを感じたりします。

カビが生えたものと一緒で腐っているぶどうを食べて必ずお腹を壊すわけではありません。

しかし、腐った部分には雑菌が繁殖しやすく食中毒の危険もあり、菌が繁殖しているかどうかは見分けがつかないため食べるのは危険です。(※8)

腐ったぶどう 食べた

実の一部が腐るほど鮮度が落ちたぶどうは味もどんどん落ちていくので、以下のチェックポイントに当てはまる新鮮なぶどうのうちに食べきるか、冷凍保存を活用すると美味しく食べられますよ。

新鮮なぶどうの特徴 (※9)
  • ・・・皮に張りがある、表面にブルームがついている
  • ・・・枯れていない、きれいな緑色をしている

腐ったぶどうは皮に張りがなくなって柔らかくなり、実が落ちたり汁が出たりします。

この方はぶどうを食べてお腹を壊したようですが、実を潰したわけでもないのに汁が出ている時は腐っていると考えて食べるのをやめておきましょう。

ここまでドロドロに崩れていると皮の上から触った柔らかさで判断できますが、皮をむいて実の状態を確認するとはっきり見分けられますよ。

皮に傷がなかったとしても雑菌が繁殖している可能性もあるので、形が崩れている実は食べないようにしましょう。

もし、柔らくなっていても形が崩れていないのなら成熟が進んでいるだけでまだ食べられるかもしれません。

管理栄養士 中村明美
管理栄養士
中村明美
エチレンガスを出すりんごや桃などの果物と一緒に保存すると成熟を早めてしまうので注意しましょう。柔らかくなった実は腐りやすいので、なるべく早めに食べてしまうことをおすすめします。

ぶどうの成熟の進み具合は実の変色でも判断でき、変色の種類によっては問題なく食べられます。

変色だけなら食べられる事が多い

変色しているのが分かりやすいのは緑色のマスカットなどの品種です。

熟すごとに緑色から黄色へと変色していきますが、実が潰れたりしていなければ腐っていないので食べられます。

デラウェアや巨峰など紫色のぶどうの中にも緑がかった実が混ざっていることがあります。

これは変色ではなく成熟しきっていない実が混ざっているだけで、腐って変色しているわけではありません。(※10)

全ての実が熟す前に収穫してしまっただけで体に悪い影響はないため、食べても問題ありませんよ。

このようにぶどうは変色とともに成熟が進んでいきますが、熟しすぎて鮮度が落ちるとカビてしまったり腐ったりして食べられなくなります。

保存法に気をつければ美味しく食べられる期間を延ばすことができるので、正しい保存方法を確認してみましょう!

ぶどうをカビさせない対策を伝授!劣化を防ぐ保存方法

ぶどうは温度が高い状態で保存すると傷みやすいので、購入後は冷やして保存するのが大切です。(※11)

すぐ食べる場合は冷蔵庫に保存しておき、ゆっくり食べたい場合は冷凍保存もできるので、コストコなどで大量購入しても安心ですね。

ぶどう 保存

冷蔵保存の際はブルームを残しておくために洗わず保存します。

ぶどうの冷蔵保存
  • STEP1
    洗わずキッチンペーパーで包む
    適度な湿度が保たれるのでカビ対策になります
  • STEP2
    保存容器に入れて冷蔵庫で保存する
    保存容器に入れることで潰れや、傷つくのを防ぎます

小粒のぶどうは一房丸ごとキッチンペーパーで包むようにし、巨峰など大粒のぶどうは茎から一粒ずつ切り離して保存しましょう。

管理栄養士 中村明美
管理栄養士
中村明美
切り離すと実の水分を茎(ヘタ)に奪われないので、みずみずしさが長持ちします。手でちぎると皮が裂けて傷みやすいので、キッチンバサミで切り離しましょう。

冷蔵保存した場合は一週間程度を目安に食べ切り、もう少し長く保存したい場合は冷凍保存しましょう!

冷凍保存する際は、そのまま食べられるように洗って保存します。

ぶどうの冷凍保存
  • STEP1
    やさしく水で洗い、水分をしっかりと拭き取る
    水分が残っていると冷凍庫のニオイ移りの原因になります
  • STEP2
    冷凍保存袋に入れて冷凍庫で保存する
    早く凍るよう、平らに並べて袋に入れましょう

小粒のぶどうは保存袋に入れる前に一房ずつラップで包んでおき、大粒のぶどうは冷蔵保存と同様に一粒ずつ保存します。

皮のパリッと感を味わうマスカットなどは冷凍すると食感が変わってしまうので注意しましょう。

冷凍保存すれば長く持ちますが、冷凍焼けやニオイ移りで味が落ちるのでヶ月を目安に食べ切るようにしましょう。(※12)

シャーベットのような味わいが楽しめる冷凍ぶどうは通販でも購入できます。

一ヶ月以上保存したい場合や、料理に活用したいなら自家製干しぶどうにする方法もおすすめです。

参考レシピ

Cpicon 簡単手作りレーズン(デラウェア使用) by 白いエプロンのクマ

 

オーブンを使うので天日干しだけで作るより短期間で完成します。

水分を飛ばすことで保存性が高まり、生のぶどうと一味違った味わいが楽しめますよ。

干しぶどうも常温保存だとカビが生える可能性があるので、冷蔵か冷凍で保存するのをおすすめします。

結論|ぶどうはカビやすいので鮮度の良いうちに食べよう

ぶどうは保存状態が悪いと、白カビや青カビが生えたり腐ったりして、美味しく食べられなくなります。

しかし、新鮮な実の表面に付着している白い粉のようなものは、白カビではなくブルームという保護成分の可能性が高いので食べても問題ないと考えられます。

ブルームを洗い落とさず残しておけば、カビが生えたり腐ったりするのを防ぐのでおいしさが長持ちします。

常温保存だと傷みやすいので、洗わず冷蔵庫に保存するか、洗って水気を切り冷凍庫で保存しておくのがおすすめです。

紹介した保存方法を参考に、鮮度を保ってぶどうを美味しくいただきましょう!

 

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