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食材・料理のQ&A

バターの常温保存は1日2日でも危険?腐るとどうなるかも解説!

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料理・食材
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【監修者:管理栄養士 坂本圭子】

 

最近、マーガリンよりもバターのほうが健康に良いと聞き、よく使うようになりました。

ですが、バターって冷蔵庫に入れておくと、硬くなって使いにくいですよね。私は、つい常温放置してしまうことがあります…。

ところが先日、実家の母に「バターは乳製品だから、常温保存は危険じゃない?」と指摘されました!

昔、海外でホームステイをしたときのステイ先では、バターを常温で置いていたような記憶があるのですが…。

そんなわけで長時間はともかく、1日程度なら常温でも大丈夫なのではと思っていたんですよね。

今回、母にも心配されてしまったので、この機会にきちんと調べてみることにしました。

 

  • バターは常温どのくらい保存できるのか?
  • 海外日本ではバターの保存方法が違うのか?
  • バターが腐るとどうなるのか
  • バターの賞味期限開封後の日持ちはどのくらい?
  • 正しいバターの保存方法とは?冷凍はできるの?
  • オススメの保存容器について

 

海外で常温保存できるなら、日本でも大丈夫な気がしますが、実際はどうなのでしょうか?

また、開封後に冷蔵庫で保存しているバターも、いつまで日持ちするのか気になるところです

あまり腐るイメージはありませんが、腐るとどうなるのか、賞味期限はどれくらいなのかも解説します。

バターの風味を損なわずに美味しく食べる方法もわかるので、ぜひご確認ください!
 

記事監修者・管理栄養士・坂本圭子先生記事監修・坂本圭子先生
管理栄養士・栄養士
管理栄養士フードスペシャリスト/ 管理栄養士として病院、介護老人保健施設、保健センターで10年の経験を経てフリーランスに転身。現在は、執筆、レシピ開発、オンラインダイエット食事指導、サプリメントの商品企画、監修を中心に活動。プライベートでは2児の母であり、毎日パワフルに子育て中。休日は子ども達と一緒にパン作りをするのが趣味。

   

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バターの常温保存は1日2日でも危険?どのくらいまで大丈夫なのか調査!

バターは牛乳の脂肪分を分離して練り上げた、いわゆる乳製品の一種です。乳製品は傷みやすいイメージがありますが、油分と塩分が豊富なバターは、腐りにくい食品といえます。

最も保存に適した温度は5℃前後と言われています。そして、柔らかくなるのは18℃以上で、28℃を超えると成分と油が分離して溶けてしまいます。

つまり、18℃以下であれば常温保存でも、問題はないように思えます。実際に、海外では常温保存されることもあり、日本ほど厳密に冷蔵庫に入れておかないことも多いです。

しかし、高温多湿の日本では、例え冬でも室温が18℃以上になることも多く、腐敗する危険があります。そのため、春夏秋冬問わず冷蔵庫での保存が推奨されています。

実際に、一般社団法人「日本乳業協会」のHPでは、「必ず10℃以下の要冷蔵で保存するように」と記載されていました。

とはいえ、「半日から一晩、1日くらいなら大丈夫なのでは?」と思い、SNS上の意見も参考にしてみました。

 

バターはいつまで常温保存できるのか?SNS上の意見をリサーチ

欧米などでは、常温で保存されることも多いバターですが、高温多湿の日本では少し事情が異なるようです。しかし、うっかりしまい忘れるなんてこともありますよね。

どれくらいまでなら、バターが常温でも無事だったのか、SNS上の意見を見てみましょう。

 

 

 

バターはいつまで常温可能なのか、目安としては「1日や2日程度なら問題ない」という意見が多かったです。

ですが、温度などの条件に左右されるので、「何時間~何日は大丈夫」と明言はできませんね。

特に、夏場などの高温になる季節や、1週間ほどの長期間、常温放置しておくのはやめましょう。

 

温度条件次第では、1週間でも大丈夫なこともありますが、危険なので冷蔵庫にしまったほうが無難です。

無塩バター手作りバターは、市販の有塩バターよりも傷みやすいので、必ず冷蔵庫で保存しましょう。

ちなみに、バターは一度溶けると、成分が分離して元には戻らないので、溶かさないようにしてくださいね。

管理栄養士 坂本圭子
管理栄養士
坂本圭子
バター一度溶けると、組織が崩壊して口当たりや風味なども変化してしまいます。光や温度、空気などに敏感な食品なので、注意して保存しましょう。

また、贈り物やお土産にする際も、バターが傷まないように注意が必要です。

 

お土産の場合はどうする?常温可能なバターとは

日本では、通常のバターだけでなくチューブバターや個包装のバター、マーガリンなども、常温ではなく要冷蔵とされていることがほとんどです。

そんな中、楽天で見つけた「りんごバター」は、開封前なら常温保存が可能なことを発見しました!

こちらは、ペースト状に煮詰めたりんごとバターを合わせたものですが、一時SNSなどで美味しいと話題になったようです。

贈り物などの場合は、このように常温保存できるバターだと安心ですね。

また、フランスなどの海外からバターをお土産にしたい場合は、持ち帰り方法を工夫すると良いですよ。

 

【バターをお土産で持ち運ぶする場合】

フランスなど乳製品が美味しい国のお土産として、バターを持ち帰りたいという場合もありますよね。

そんなときは、保冷バッグ保冷剤などを用意して行くことをオススメします。フランスの有名店舗などでは、バターを真空パックにしてくれるところもあるそうです。

真空パックにしてもらったバターを、保冷剤や冷凍食品などと一緒に保冷バッグに入れておけば、常温での持ち運びに耐えられますよ。

飛行機では、手荷物ではなく貨物として預けると、涼しい環境で保管されるので安心です。

 

このように、バターは多少であれば常温でも大丈夫なようです。しかし、万が一腐ってしまった場合、見分け方を知っておく必要があるので、次章で詳しく解説していきます。

 

バターは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方や目安がコレ!

バターは腐りにくいとはいえ、まったく腐らないというわけではありません。そこで、食べられるかどうか判断するためにも、腐るとどうなるのか、見分け方を確認しておきましょう!

 

バターが腐るとこうなる!

  • カビが生える
  • 変な汁が出てくる
  • 黄色く変色している
  • 酸っぱい臭いがする
  • 石油のようなキツイ臭いがする

 

バターは、酸化してしまうと石油のような油くさい臭いがしてきます。長時間常温で放置して、食べられるか判断に迷ったら、臭いや見た目に腐っているサインがないか確認してみましょう。

管理栄養士 坂本圭子
管理栄養士
坂本圭子
バターは空気に触れる面積が大きいほど酸化が進みやすくなります。そのため、使う分だけ取り分けてできるだけ空気に触れないように保管しましょう。

また、腐るまではいかなくても、溶けてしまったら美味しさは半減どころではありません!特に夏場は、傷んだり溶けたりする可能性が高くなるので注意してくださいね。

そして、バターは腐りにくいとはいうものの、常温で長時間放置すると雑菌が繁殖して、食中毒の危険性もあります。

 

腐りにくい食品だからといって油断せずに、賞味期限や保存方法などはしっかりと守りましょう。そして、腐ったバターは口にしないように注意してください。

そのためにも、バターの賞味期限や開封後の日持ちを確認しておきましょう。

 

バターと同じく牛乳から作られる「チーズ」が腐ったらどうなるかは、こちらから確認できます!
↓ ↓ ↓ ↓
チーズは腐るとどうなるの?賞味期限切れは何日後まで食べられる?
 

バターの賞味期限はどれくらい?開封後の日持ちも調査!

バターには、消費期限ではなく賞味期限が記載されていることが多いですね。まずは、これらの違いを簡単にご紹介します。

 

消費期限

  • 安全が保障されている期限
  • 比較的傷みやすい食品に付けられている
  • 期限が過ぎたら食べないほうが良い

賞味期限

  • 美味しさが保障されている期限
  • 比較的日持ちする食品に付けられている
  • 期限が過ぎてもすぐに食べられないわけではない

 

バターは比較的日持ちする食品なので、賞味期限が付けられています。ただし、この期限は指定された方法で、正しく保存した場合の期限です。

つまり、ほとんどのバターは、要冷蔵(10℃以下)で保存した場合の期限ということになりますね。

では、具体的な賞味期限だけでなく、冷凍や開封後の日持ちもご説明していきます。

 

未開封・開封後・冷凍の場合のバターの日持ち

バターは18℃以下であれば常温でも保存できますが、あまり日持ちするとは言えませんね。

夏場以外で、1~2日以内に使う分であれば、常温でもおそらく問題ありませんが、できれば冷蔵庫で保存しましょう。

バターの賞味期限や日持ちを、保存状態別に以下でまとめたので参考にしてみてください。

 

バターの賞味期限
保存状態 日持ち(賞味期限)
常温 1~2日 ※夏場は不可
冷蔵 未開封 半年程度
開封後 2週間程度
冷凍 3ヶ月程度

 

冷蔵庫で未開封のまま保存した場合は、賞味期限は半年ほどとかなり日持ちしますね。

「10℃以下で保存」とされているので、冷蔵庫の野菜室(3~8℃程度)で保存しても、同じくらいの日持ちと言えそうです。

また、賞味期限は以下のように余裕を持って設定されているので、期限が切れてもすぐに食べられなくなるわけではありません

 

賞味期限の設定方法 

試験で問題ないと確認された期限 × 安全係数

安全係数は1未満(0.7~0.9など)が基本で、商品ごと異なる

 

この設定方法から、「試験で問題ないと確認された期限」を割り出してみましょう。

明治や雪印のホームページによると、有塩で塊のバターは、未開封で正しく保存すれば半年(約180日)は持つそうです。

今回は安全係数を0.8と仮定すると、問題ないとされた期限は「180÷0.8=225」で225日ですね。

「225(問題ないとされた期限)-180(賞味期限)=45(余裕期間)」なので、塊の有塩バターは1ヶ月半程度なら、期限が過ぎても大丈夫と言えそうです。

ただし、雪印の無塩バターや切れてるバターの賞味期限は150日でした。このように、商品によって賞味期限は異なますし、全係数も商品ごとに違うので、こちらはあくまで目安としていただければと思います。

そして、バターは一度開封すると酸化して風味が落ちやすいため、開封後の日持ちは2週間程度と思っておくとよいでしょう。

ですが、個包装ならともかく、大容量のバターを2週間で使いきるのは大変ですよね?

そんな場合は、冷凍庫で保存すれば3ヶ月ほど日持ちするので便利です。

そう、バターは冷凍できるんです!いままで、冷凍できることを全く知らなかったので、我が家のバターは開封したまま冷蔵庫で1ヶ月くらい眠っています…。

そんなことにならないように、冷凍の仕方も含めて、バターの正しい保存方法を最後に解説していきますね。

バターの正しい保存方法は?とっても便利な保存容器も紹介!

バターの最適保存温度は5℃前後と言われていますが、冷蔵庫から出してすぐに使うと硬いですよね。

すぐに使うバターは常温で保存しておくなど、使うタイミングに合わせて保存方法を変えると便利です。

 

バターの保存方法

すぐに使う場合(当日~1日程度):常温保存

2週間以内(開封後):冷蔵庫保存

2週間以上先:冷凍保存

 

未開封の場合でも常温で放置せず、冷蔵庫で保存すると半年ほど日持ちします。

バターは空気に触れると、酸化したり匂いを吸収したりしやすいので、開封後はなるべく空気に触れないようにすると良いです。

市販のバターには銀紙が付いていることが多いですが、この銀紙は品質を保持する役割があるので、捨てないようにしましょう。

そのほか、バターを保存するときの注意点をまとめました。

 

冷蔵庫でバターを保存するときの注意点

  • バターに付いている銀紙は捨てずに利用する
  • ナイフは入れっぱなしにせず、清潔なものを使用する
  • パンのくずなどが入らないよう注意する
  • 使う時は15~30分前に冷蔵庫から出しておく

 

先ほどもお伝えしましたが、冷蔵庫から出してすぐだとバターが硬いのでとても使いにくいです。

私はむりやり硬いバターをパンに塗ろうとして、何度もパンに穴をあけてしまったことがあります…。

こんなことを防ぐためには、使用する分は15~30分前に冷蔵庫から出しておくと良いですよ。お菓子作りやホームベーカリーなどでも、バターは常温に戻してから使いますよね。

2週間以内に使い切れなさそうな場合は、冷凍しておきましょう。

 

バターの冷凍保存方法

  1. 1回分ずつ(10~25g程度)小分けにする
  2. ラップできっちりと包む
  3. 新聞紙で包んでフリーザーバックなどに入れる
  4. 金属トレーなどに乗せて急速冷凍する

 

管理栄養士 坂本圭子
管理栄養士
坂本圭子
バターの酸化を防ぐために、銀紙の上からラップで包んでしまうと良いでしょう。フリーザーバックに入れると、酸化を防ぐだけでなく臭い移りも防止できます。

使うときは、前日に冷蔵庫で解凍しておいても良いのですが、冷凍したまま使うこともできます。

バターは解凍するときに最も香りが強くなるそうなので、焼きたてのパンの上に乗せたままで解凍するという人もいるようです。

冷凍させるときは、なるべく急速で冷凍すると風味を損なわずに保存できますよ。

このように、バターは購入したときの容器やラップなどでも保存できますが、専用の容器を使うともっと便利に保存できます。

 

バターにオススメの保存容器をご紹介!

バターを小分けにするのは結構大変ですよね?分量をいちいち量って切って…となると、ついそのまま放置したくなります。

それが、次のような容器にいれるだけで、自動的に小分けにカットしてくれます。

スケーター ステンカッターバターケース ベーシック BTG2DX 1個 【送料無料】

このまま冷蔵庫で保存できますし、お菓子作りなどの際にいちいち計量しなくて済むので便利です。

オシャレなバターケースだと、そのまま食卓に乗せたくなりますね。

また、木製のバターケースだと冷蔵庫でもカチコチになりすぎず、常温でも溶けにくいのでオススメです。

個包装になっているバターを保存しておくにもいいですね。

バターは保存状態によって美味しさが変わってくるので、ぜひ上手に保存してみてください。

まとめ

今回は、バターの常温保存に関してお伝えしましたが、最後にポイントをまとめます。

 

  • 夏場以外なら1日程度常温でも保存できる可能性がある
  • バターは18℃以上で柔らかくなり始め、28℃以上になると溶けてしまう
  • 海外では常温保存されていても、高温多湿の日本では冷蔵庫保存が基本
  • バターが腐るとカビが生えたり、異様な臭いがする
  • 賞味期限は未開封で半年開封後は2週間程度
  • バターは冷凍保存でき、3ヶ月程度日持ちする
  • なるべく空気に触れず保存すると良い
  • バターケースを利用すると便利

 

欧米と日本では湿度などが異なるので、海外では大丈夫だからと、常温でずっと保存するのは良くないようです。

とは言え、冷蔵庫に入れておくと硬くて使いにくいので、使う少し前に常温に戻しておくといいんですね。

そして、いちいち小分けにカットするのが面倒だと思っていたのですが、自動的にカットできる容器があるとは知りませんでした!

オシャレな容器も気になりますが、個人的には実用的なほうが便利かなと思います。

みなさんもバターを上手に保存して、美味しくいただいてくださいね。

 

バターに似ているマーガリンについては、こちらから詳しく知ることができます!
↓ ↓ ↓ ↓
マーガリンは冷凍保存できる?保存期間や解凍のコツも教えます!

 

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