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食材・料理のQ&A

みりんの賞味期限切れや開封後はいつまで大丈夫?腐るとどうなる?

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料理・食材
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【監修者:管理栄養士 坂本圭子】

 

買い置きしておいたみりんの賞味期限を確認してみたら、半年ほど過ぎていました。

期限が長いものだと思っていたので、ショックです…。

見た目に変化は感じられませんし、少しくらいなら賞味期限切れても大丈夫だと聞いたこともあるのですが、不安が残ります。

そこで、みりんの賞味期限や保存について、以下の内容を調べることにしました!

 

  • 賞味期限切れのみりんは使っても大丈夫?どれくらいなら使える?
  • 本みりんみりん風調味料の違いとは?賞味期限も比較
  • 開封後はどれくらい日持ちするのか
  • みりんは腐る?使えない時の見分け方
  • 本みりんやみりん風調味料の正しい保存方法

 

少しくらい賞味期限切れても大丈夫とは言え、1年も2年も過ぎて大丈夫なわけがないと思いますし、自分の目で判断できるようになっておきたいですよね。

また、開封後ももちろんですが、買い置きしている未開封のみりんの保存方法に悩んだこともありますので、この機会に一緒に調べることにします!

みりんは料理…特に和食づくりに欠かせないものですね。

味も仕上がりも左右するみりんですから、正しく保存して、おいしいままに無駄なく使い切れるようになりたいです。

あなたも今までは、あまり深く考えずにみりんを使ったり保存していませんでしたか?ぜひ、私と一緒に勉強しましょう!
 

記事監修者・管理栄養士・坂本圭子先生記事監修・坂本圭子先生
管理栄養士・栄養士
管理栄養士フードスペシャリスト/ 管理栄養士として病院、介護老人保健施設、保健センターで10年の経験を経てフリーランスに転身。現在は、執筆、レシピ開発、オンラインダイエット食事指導、サプリメントの商品企画、監修を中心に活動。プライベートでは2児の母であり、毎日パワフルに子育て中。休日は子ども達と一緒にパン作りをするのが趣味。

   

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みりんは賞味期限切れになっても大丈夫?いつまで使えるのか解説!

まず、食品に記載されている期限には、「賞味期限」と「消費期限」がありますね。

正しく保存した場合に「おいしく」食べられる期限をあらわしているのが「賞味期限」、正しく保存した場合に「安全に」食べられる期限をあらわしているのが「消費期限」です。

一般的にみりんには「おいしく」食べられる期限である賞味期限が記載されていますので、賞味期限切れしたからと言って、すぐさま健康に被害が出るというわけではありません。

「少しくらいなら賞味期限切れしても大丈夫」と言われるのは、このことが理由だと考えられますね。

特に、みりんはアルコールが14%程度含まれており、アルコール度数で言うとワインと同じくらいです。

アルコールの殺菌作用は強く、それが含まれているみりんも傷みにくい調味料です。

傷みにくいイメージもあってか、賞味期限切れのものでも平気で使われることが結構あるようです。

賞味期限から2年過ぎたみりんを、何の違和感もなく使っておられたんですね…

違和感なく使っておられたという事は、特に健康被害もなかったのでしょう。

この方はちょっと極端な例かもしれませんが、さすがに買い直したと言われているものの、3年も4年も賞味期限切れしたものでも使っておられた様子です。

このように、1年や2年賞味期限切れしても使える場合もあるようですが、あくまで運がよかったと考えるほうが良いでしょう。

なぜなら、そもそも記載されている賞味期限は「未開封の状態で正しく保存した場合」の期限だからです。

未開封の状態であっても、賞味期限切れになったみりんは、品質が劣化して本来の調味効果が得られなくなっている可能性は高いです。

未開封でもそのように考えられますので、開封後はもっと早く劣化が進むと考えられ、「なるべく早めに」使い切るようにとメーカーが推奨しています。

アルコールが含まれていることを過信せず、早めに使い切るようにしましょう。

そうは言っても、具体的にはどの程度の日数で使い切ればよいのでしょうか?

続いてはみりんの賞味期限と、開封後の日持ちについて解説します。

実は「みりん」と「みりん風調味料」では賞味期限に差があり、調理の際の効果にも差があるんですよ!

その点も解説しますので、より自分に合ったみりんを選べるようになっていただけると思いますよ♪

 

みりんの賞味期限はどれくらいなの?開封後の日持ち期間も調査!

みりんと一口に言っても、本みりんみりん風調味料がありますよね。

私は何となく、みりんは本みりんを使わなければならないような気がしていて、「ちょっと高いな…」と思いながらも本みりんを使っているのですが、実のところ違いを分かっていません

調べてみると、この2つは賞味期限にも差があることが分かったので、まずは本みりんとみりん風調味料の違いについてご説明しますね。

 

本みりんとみりん風調味料の違い

先の章でも少しご説明した通り、みりんはアルコール濃度14%程度の酒類なのですが、これは本みりんのことを指しています。

みりん風調味料にもアルコールは含まれていますが濃度は1%程度で、酒税法上も酒類には分類されません。

つまり、本みりんは子どもにおつかいを頼めないのですね!ご存知でしたか?

他にも違いがありますので、本みりんとみりん風調味料の違いを表にしてまとめますね。

 

本みりんとみりん風調味料の違い
本みりん みりん風調味料
アルコール濃度 約14% 約1%
糖分 約40~50% 約65%
製法 もち米、米麹、醸造アルコール(もしくは焼酎)を熟成させ、絞ったもの 水飴などの糖類・米・米麹にうまみ調味料・香料を加えたもの
特徴 糖により甘み、コク、うまみが付く
味を染み込みやすくする
煮崩れ防止
てりやツヤを出す効果が高い
アルコール濃度が低いので煮切り(アルコール分を蒸発させる)の手間が省ける

 

本みりんは熟成させるので、製造に時間がかかります。

管理栄養士 坂本圭子
管理栄養士
坂本圭子
本みりんは時間をかけて熟成させる中で、オリゴ糖やブドウ糖といったさまざまな糖やアミノ酸、香気成分などが生成され、コク深い味わいになります。

また、酒税も課されますので、それが値段の高さにつながっているのかもしれませんね。

でも、てりやツヤを出す効果などは、より糖分が多く含まれているみりん風調味料の方が高いので、本みりんの方が優れているというわけでもありません。

どのような効果を期待しているのかによって、使い分けると良いのかもしれませんね。

 

本みりんとみりん風調味料の賞味期限と開封後の日持ち

それでは、本みりんとみりん風調味料の賞味期限にはどのような違いがあるのでしょうか。

開封後の日持ちも合わせて、一覧表でご紹介します。

 

本みりんとみりん風調味料の日持ち
本みりん みりん風調味料
未開封(賞味期限) 約1年半 約1年
開封後 約1ヶ月~3ヶ月 約2ヶ月~3ヶ月

 

本みりんに設定される未開封時の賞味期限は、みりん風調味料よりも長いことがわかりましたが、いくらアルコール濃度が高い本みりんでも、4年も5年も日持ちしませんね。

長く日持ちするものでは、白扇酒造の福来純三年熟成本みりんがあり、賞味期限は製造日から2年となっています。

一般的な他の本みりんよりも半年も長いですね!

その名の通り蔵の中で三年じっくり熟成されており、贈答品としても喜ばれるこだわりの逸品のようです。

ただ、いくら賞味期限が長いからと言って、開けた後はなるべく早く使い切らなければならないのは同じです。

そうは言っても、ぴったり3ヶ月以内に使い切れるとも限りませんし、いったいいつ開封したかわからなくなることもありますよね。

そんな時に、みりんが腐るとどうなるかを知っていれば、使っても良いかどうかの判断ができます!

続いてはみりんが使えるかどうかの見分け方をご紹介しますので、「何となく怖いから捨てよう」と、本来は使えるものを無駄にすることが無くなるよう、しっかりお読みくださいね♪

 

めんつゆの賞味期限については、こちらの記事で詳しく解説しています。
↓ ↓ ↓
めんつゆの賞味期限を徹底調査!期限切れや開封後はいつまでOK?
 

みりんは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!

表示されている賞味期限以内であっても、開封後のみりんは雑菌が入り込んだり空気によって酸化し、劣化したり腐ったりして使えなくなっている可能性があります。

賞味期限で判断することはできなくなりますので、みりんが使えるかどうかは自分で判断するしかありません。

みりんが腐るとどうなるのかを以下にまとめますので、使えるかどうかの見分け方の参考になさってください。

 

  • 酸っぱい臭い腐敗臭がする
  • 白く濁っている
  • 少し味見をしてみて、違和感を感じる
  • カビが生えている

 

本みりんからは甘い香りはあっても酸っぱい香りがすることは考えにくいので、酸っぱい臭いを感じたら使うのを避けましょう。

実際にみりんの酸っぱさを捨てる目安にしている方もいらっしゃいます。

みりんが使えるかどうかは、見た目や味、臭いなどを目安として、五感を頼りに判断することになりますね。

また、腐敗しているわけではありませんが、濃い茶色に変色している場合があります。

これは糖分とアミノ酸が反応して起こる現象なのですが、劣化している可能性がありますので、急いで使い切るか、気になる方は使わないことをおすすめします。

管理栄養士 坂本圭子
管理栄養士
坂本圭子
この糖分とアミノ酸の反応を「メイラード反応」と言います。保管温度が高くなるほど反応するので、温度管理にも注意してくださいね。

さらに、表面にふわふわしたカビとは違い、白い固まりが見られる場合は、みりん中の糖分が結晶化したものだと考えられますので、食べても問題ありません。

 

使えなくなったみりんの捨て方

酸っぱい臭いやカビがあり、「これはダメだ」と処分することになったみりんは、どのように捨てればよいのでしょうか?

みりんは油などではないのでそのまま排水溝に流しても問題ありません。

また、トイレに流すほうが良いのではないかと考えがちですが、同じ下水に流れますので、排水溝かトイレかで差はありません

でも、そのまま流しても良いと言われても、量が多いと気になりますよね。

そんな時は可燃ごみとしてゴミに出すことをおすすめします!

可燃ごみとして出す方法は次の通りです。

 

  1. 空の牛乳パックやポリ袋に破った新聞紙などを詰める
  2. みりんを入れて新聞紙に吸わせる
  3. 牛乳パックやポリ袋の口を閉める
  4. 可燃ごみに出す

 

この方法は、使用済みの油を捨てる時にも使えますので、是非覚えておいてくださいね♪

みりんが使えるかどうかを見分けることも、ダメだと判断したものの捨て方もわかりました。

でもなるべくなら捨てずに長く使いたいですよね。

最後にみりんの正しい保存方法についてご説明します!おまけでお醤油や料理酒の保存方法も解説しますので、お読みいただいて和食に欠かせない調味料を、最後までおいしく使い切れるようになりましょう!

みりんの正しい保存方法!常温と冷蔵ならどっちがいいの?

みりんの保存方法は、本みりんなのかみりん風調味料なのかと、未開封なのか開封後なのかで異なります。

まずは表にしてご紹介します。

 

みりんの保存方法
本みりん みりん風調味料
未開封 常温(冷暗所) 常温(冷暗所)
開封後 冷蔵庫

 

本みりんはアルコール濃度が高いため、未開封でも開封後でも、直射日光を避けた冷暗所での保存が可能です。

逆に冷蔵庫に入れてしまうと、先の章でお伝えした「糖分が結晶化した白い固まり」ができてしまうので避けましょう。

それに対してみりん風調味料はアルコール濃度が1%程度と低いので、保存性はそれほど高くないため、開封後は冷蔵庫で保存しましょう。

 

他の調味料の保存方法

みりんの他の調味料も、正しく保存して、おいしい状態で最後まで使い切りたいですよね。

和食の基本として多くの過程で使われている、「醤油」「料理酒」「味噌」についても正しい保存方法をご紹介します。

 

みりん以外の調味料の保存方法
醤油 料理酒 味噌
未開封 常温(冷暗所) 冷蔵庫
開封後 冷蔵庫 冷凍庫

 

醤油も味噌も、酸素に触れて酸化すると色がだんだん濃く変色し、風味が損なわれます。

開封後の醤油は冷蔵庫で保存し、1ヶ月以内に使い切ることをおすすめします。

味噌は未開封でも冷蔵庫で保存し、開封後は冷凍庫で保存することによってより長持ちします。

管理栄養士 坂本圭子
管理栄養士
坂本圭子
味噌の表面ラップでしっかり覆ってからフタをすると、酸化防止にもなって長持ちしますよ。もし味噌が褐変してしまったら、丼物や生姜焼きの調味料などに活用するのがおすすめです。

また、料理酒はお酒だから…と常温保存を考える方もおられるかもしれませんが、料理酒には糖質やうまみ成分が含まれていますので、開封後は冷蔵庫で保存して2ヶ月を目途に使い切るようにしてください。

塩分が高いので凍ってしまう事はなく、少しシャリシャリとしますが、冷蔵庫保存したものと同じように、そのまま使えますよ。


まとめ

みりんの賞味期限や腐った場合の見分け方保存方法について解説してきました。

 

  • 本みりんとみりん風調味料には賞味期限が記載されている
  • 賞味期限から少し過ぎても食べられないわけではない
  • 賞味期限切れや開封後のみりんが使えるかは味や見た目を頼りに自分で判断する

本みりん

  • アルコール濃度14%程度
  • 賞味期限は約1年半、開封後は1~3ヶ月で使い切る
  • 酸っぱい臭いや腐敗臭がするなら使わないほうが良い
  • 未開封でも開封後も常温保存が可能

みりん風調味料

  • アルコール濃度1%程度
  • 賞味期限は約1年、開封後は2~3ヶ月で使い切る
  • 未開封なら常温で、開封後は冷蔵庫で保存する

みりん以外の調味料の保存方法

  • 醤油や料理酒は、未開封なら常温開封後は冷蔵庫で保存する
  • 味噌は未開封でも冷蔵庫開封後は冷凍庫保存するとより長持ちする

 

本みりんとみりん風調味料の違いも分かっていなかった私ですが、それぞれの特徴がわかったので、今後自分にとってどちらがよりよいのかを考えながら選びたいと思います。

保存状態も、これまでは開封後も常温保存していましたが、正しく冷蔵庫保存しようと心に決めました!

みりんの他にも、料理酒や醤油など、普段の食事作りに欠かせない調味料の日持ちや保存方法が分かったので、正しく保存しておいしい状態で長持ちさせられるようになりましたね。

無駄も減って一石二鳥です!

皆様も、大事な調味料を最後までおいしく使いきりましょう♪

 

醤油の保存方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
↓ ↓ ↓
醤油は腐るとどうなる?傷んだ時の見分け方や日持ち期間を調査!
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