牛乳が腐るとどうなるの？酸っぱい臭いなど見分け方や判断基準

【監修者：管理栄養士 坂本圭子】

 

あなたは、牛乳が腐るとどうなるか知っていますか？腐っているかどうか見分けることはできますか？

我が家では、子供たちも私も牛乳を頻繁に飲みます。そのため、あまり賞味期限切れになる事はないのですが…。

実は最近、開封した牛乳が冷蔵庫のポケットに入りきらないため、やむを得ず野菜室に立てて入れておいたのですが、それをすっかり忘れ、別の日に新しい牛乳を開けてしまいました。

その結果…野菜室に入れておいた牛乳はすっかり賞味期限切れに…。

「え!?これって飲めるのかな？腐ってるのかな？」と判断に困った私は、とりあえずお腹を壊しても嫌なので捨てました。

「もったいないな～」と思いつつ…。

では、牛乳が腐ったかどうかを見分ける方法はあるのでしょうか？

そこで、今回は…

 

 

などの内容をご紹介していきたいと思います。

私は牛乳が腐っていたかどうかも確認せず、賞味期限だけを見て捨ててしまいましたが、実際腐っていなかったら本当にもったいないことをしてしまいました。

あなたはそうならないためにも、牛乳が腐ったかどうかの見分け方をぜひ身につけて下さいね！

では、さっそく見ていきましょう。
 

牛乳は腐るとどうなるの？簡単な見分け方や判断基準がコレだ！

牛乳が腐るとどうなるのか…実際に腐らせた人じゃないとわかりませんよね？

そのために、わざわざ牛乳を腐らせるのはもったいないので、こちらでは牛乳が腐るとどうなるのか、簡単な見分け方や判断基準をお伝えしていきます！

見分け方や判断基準を知っておけば、「賞味期限が切れていた!!」という時に自分で見分けることができるので、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

酸っぱい臭いや変色など腐った牛乳の特徴や判断基準

こちらでは、牛乳が腐った時の特徴や、飲めないと判断する基準を詳しくご紹介していきます。

 

 

これらの項目に一つでも当てはまるようであれば、腐っている可能性が高いので飲まない方が良いでしょう。

牛乳も安いものではないのでもったいないと感じるかもしれませんが、健康を害してしまう危険性もありますので、捨てるようにして下さいね。

ただ、牛乳は賞味期限を過ぎてもすぐに飲めなくなるわけではありません。

そこで、次項では「賞味期限切れの牛乳はいつまで飲めるのか？」という内容をご紹介していきます。

賞味期限切れの牛乳はすぐに腐る？いつまでなら飲んでも大丈夫なの？

賞味期限切れの牛乳は、すぐに腐って飲めなくなるというわけではありません。

実際、私も賞味期限を1日過ぎた牛乳を使ってクリームシチューなどを作ったことがありますが、特にお腹を壊したりすることもありませんでしたよ。

ただ、ここで注目していただきたいポイントが、一つ!!

牛乳に記載されているのが、「賞味期限」か「消費期限」かというところです。

もうご存知かもしれませんが、ここで「賞味期限」と「消費期限」の違いをご紹介しておきますね。

 

 

牛乳に関しては、この両者を使い分けていて…

 

超高温殺菌された牛乳	菌がいないので賞味期限が記載されている
低温殺菌された牛乳	菌がまだいるので消費期限が記載されている

 

このような感じで期限が表記されていますが、期限の日付は「未開封」「10℃以下」「冷蔵庫」で保存した場合に限るので、ご注意を！

ただし、牛乳は一度開封してしまうと品質が、徐々に悪くなっていってしまいますので、開封後は期限に関係なく、2日以内を目安として飲み切ることをおすすめします。

 

しかし、一部では「高温殺菌した未開封の牛乳であれば、常温で1週間置いておいても飲める」「賞味期限切れの牛乳は数日過ぎたくらいであれば飲める」などの意見もあるようです。

ただ…いずれの場合も賞味期限が切れたものを一概に「○日まで大丈夫」とは言えませんし、食中毒の危険性などを考えると飲まない方が良いでしょう。

ここまでは、「牛乳が腐った時の特徴」や「いつまで飲むことができるのか」などをご紹介していきましたが、実は賞味期限内でも腐ることがあるのをご存知でしょうか？

次項では、「牛乳が腐る理由」をご紹介していきたいと思います。

牛乳が腐る理由はなぜ？賞味期限内でも腐ることがあるの？

賞味期限や消費期限が切れている牛乳が腐るのはわかりますが、賞味期限内で腐ってしまうのは何が原因なのでしょうか？

こちらでは、賞味期限内の牛乳が腐る理由をご紹介していきます。

 

なぜ賞味期限内の牛乳が腐るの？その原因とは？

期限内の牛乳が腐る理由として、考えられることを挙げていきますね。

 

菌が残っている

牛乳は殺菌してあっても滅菌ではないので、人間に有害な菌はいない状態ですが、乳酸菌は残っていることもあります。

菌自体は温度や栄養、水分などの条件が整えば繁殖していくので、牛乳が腐ってしまう可能性は十分にあるんですね。

また、乳酸菌は臭いのもとにもなりますし、乳糖を分解して乳酸や酢酸などを生成するため酸っぱくなってしまうことも。

 

細菌が入り込む

一度開封した牛乳には、空気中の細菌などが入りやすい状態になります。また、直接パックに口をつけて飲むと、雑菌が混入してしまうこともありますよ。

これらのことが原因で、賞味期限内の牛乳が腐ってしまうことがあります。

ですので、賞味期限内であっても牛乳が腐っているのであれば、飲まずに捨てることをおすすめします。

もったいないと思い、その腐った牛乳を飲んでしまうと…大変な事に!!

次項では、「腐った牛乳と食中毒の関係」をお伝えしていきます。

 

腐った牛乳を飲むと食中毒になる？過去には集団食中毒事件が起きていた！

腐った牛乳を自らがぶがぶと飲む人は少ないと思いますが…「間違って飲んでしまった」「調べてみて後からわかった」という人はいますよね。

そういう場合は、体にどのような影響があるのでしょうか？

 

腐った牛乳は身体に毒!?

腐った牛乳を飲むことで、最悪の場合「食中毒」になる危険性があります。

食中毒になってしまった時は、嘔吐や腹痛、下痢、発熱などの症状が見られます。

もし、食中毒になってしまった場合は、応急処置として以下の行動を参考にしてみて下さい。

 

 

これでも、体調が改善されない場合や症状がひどい場合は、すぐに病院を受診しましょう。

2000年に起きた「雪印集団食中毒事件」は、黄色ブドウ球菌が原因でした。同じように、黄色ブドウ球菌が増殖してしまうと、食中毒になってしまう可能性は十分にあります。

黄色ブドウ球菌は加熱により、殺菌はできても毒素は残ります。

体調が良い時や免疫力が強い場合などは、食中毒にならないこともありますが、できれば念のため腐った牛乳は飲まない方が身のためです。

 

 

食中毒は心配でも、賞味期限が切れていなくて腐っている様子もない…という場合は、捨てるのがもったいないですよね？

もし、まだ牛乳が変質していないようであれば、飲む以外にもいくつか活用法があるんです!!

次項では、「賞味期限切れの牛乳の活用方法」をご紹介していきます。

 

捨てる前にコレを見て！賞味期限切れの牛乳を有効活用しよう！

賞味期限を数日過ぎているとはいえ、腐ってはいない牛乳を捨ててしまうのはもったいないですよね～。

ただ、腐っていないとしても、万が一のことを考えるとそのまま飲むのは危険です。

そこで、本項では賞味期限切れの牛乳の活用方法をご紹介していきたいと思います。

 

賞味期限切れの牛乳の活用方法をご紹介！

「賞味期限切れの牛乳を捨ててしまうのはもったいない!!」というあなたのために、有効活用できる方法をご紹介していきますね。

・お風呂に入れる

入浴剤代わりにお風呂に入れるという方法もあります。

いつもよりぬるめのお湯に牛乳を入れて、牛乳風呂にしちゃいましょう!!

保湿効果もあり、お肌がつるつるになりますよ。

・掃除に使う

牛乳は、掃除にも活用することができるんです！

昔から、牛乳で床を拭くとワックス効果があると言われています。ただ、これは日本の風土に合わないので、臭いが気になるかもしれません。

・植物の害虫駆除

観葉植物などの害虫駆除に、一定の効果があります。

しかし、乾いた後に虫が寄ってくる原因にもなるので、やり過ぎないように注意しましょう。

・シチューに使う

私も賞味期限を1日過ぎた牛乳でシチューを作りましたが、問題はありませんでした！

ただ、賞味期限が切れていた牛乳なので、「シチューも早く痛んでしまうのかな？」と思い、早めに食べきるように気を付けましたよ～。

このように、賞味期限切れの牛乳の活用方法はいくつかありますが、あくまでも腐っていない、変質していないということが条件です!!

明らかに腐っておかしくなっている牛乳は捨てて下さいね。

 

まとめ

最後に重要事項を確認しておきましょう。

 

牛乳が腐っているかどうかを見極めることができれば、食中毒などの恐ろしい事態を招くこともなくなります！

また、期限切れの牛乳でも有効活用することで、無駄にすることもなくなるでしょう。

ただし、明らかにおかしい、変質している、腐っているという場合は、すぐに捨てるようにして下さいね！

「普段から牛乳をあまり飲まないけど、料理に少し使う」という場合などは、割高ですが1Lのものではなく、500mlなどの小さめなものを購入すると良いですね。