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食材・料理のQ&A

オリーブオイルにカビは生えるの?白い沈殿物・塊・濁りの正体は

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料理・食材
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オリーブオイル カビ

【執筆者:管理栄養士 小林えり】

オリーブオイルは低温で保存した場合、成分の一部が固まり白い沈殿物・塊・濁りとなってあらわれますが、カビではないので問題なく食べられます。

しかし唐辛子やにんにくなどを漬けた場合や、保存方法が不適切な場合はカビが発生しやすくなるため注意が必要です。

またカビ以外にも、酸化により品質が劣化するため、食べられる状態の見分け方を知っておきましょう。

この記事を読むとわかる!
オリーブオイルのこと

 

  • 食べられる状態の見分け方
  • 品質が劣化したときの特徴
  • 正しい保存方法
  • 余った場合の調理例

オリーブオイルの見た目がいつもと違って食べられるか不安という人や、鮮度を保つ最適な保存場所を知りたいという人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね♪

   

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オリーブオイルの沈殿物・塊はカビではなく成分が固まったもの

オリーブオイル 沈殿物

オリーブオイルにカビのようなものが発生したとき、食べられる場合とそうでない場合があります。

カビが生えたような状態の見分け方
状態 原因
食べられる 白い沈殿物、
塊、濁り
10℃以下の
低温保存による
成分由来のもの
黒い沈殿物、
塊、濁り
ノンフィルター製法に
よる成分由来のもの
食べられない 白・黒・緑の
フワフワ
カビ
オイル漬けの具材が
ドロドロに溶ける
明らかな異臭がする

オイル漬けしたにんにくや唐辛子に白・黒・緑のフワフワしたカビが付着していたり、ドロドロと溶けていたりする場合は腐っている恐れがあります。

 オイル漬けする具材が傷んでいたり、水分が付着したりしているとカビが生える原因になります。また具材がオイルから出ていると傷みやすいため、完全に浸かるまでオリーブオイルを充填してください。

容器を入れ替える場合は、このように煮沸消毒してから保存してくださいね。

カビが発生したオリーブオイルを食べてしまった場合、その量がわずかであれば、腹痛や嘔吐などの食中毒症状が出る可能性は低いでしょう。

しかし中にはカビ毒のような毒性が強い物質を生成する種類があり、多量に摂取すると健康被害がでる恐れがあるため、カビを見つけた場合は食べずに処分してください。(※1)

カビが生えたように見えても問題なく食べられる場合があるので、見分けられるようにしましょう。

食べてもOKな黒・白い浮遊物の例│温度や製法由来

オリーブオイルに白い沈殿物・塊・濁りがあらわれても、10℃以下で保存していた場合は成分が固まっただけでカビではないため、食べても問題ありません。

このように冬場や冷蔵庫など保存環境が低温だと、主成分のオレイン酸とパルチミン酸が固まるため、白い沈殿物があらわれたり全体的に白濁した状態になったりします。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
 40℃程度のお湯に2~3分浸けるか暖かい部屋に置いておくと、元の透明な状態に戻ります。しかし温度変化を何度か繰り返すと、風味が劣化するので注意しましょう。

またノンフィルター製法で作られたオリーブオイルは、黒っぽい沈殿物や濁りがあらわれることがありますが、この場合もカビではなく、オリーブオイル由来の成分のため食べられますよ。

オリーブオイルの濁りを取るときに、フィルターを使って「ろ過」せず、静置した状態で不純物を沈殿させ上澄みだけを取り出す製法。フレッシュな香りや雑味があり、オリーブ本来の風味が楽しめるといわれています。

ただしノンフィルター製法の商品は、一般的に賞味期限が1年程度と短めなため、開封後はなるべく早めに使い切りましょう。

このように一見カビに見える場合でも、保存条件や商品の特性によって問題なく食べられることも多いので、見た目だけで処分しないようにしてくださいね。

オリーブオイルは比較的腐りにくい食品といわれていますが、光や温度変化により品質が劣化することがあります。

光による酸化に注意│品質が劣化したときの特徴

オリーブオイルを含む油は、水分をほとんど含まないため腐りにくいですが、光の影響を受けやすく未開封の状態でも酸化する場合があります。(※2)

緑や黒の容器に入っている商品が多いのは、光を遮断して風味を維持するためといわれています。

腐りにくい理由については、こちらの記事を参考にしてくださいね。

通常のオリーブオイルは黄緑色で爽やかな香りがしますが、酸化が進むと見た目や臭いに変化があらわれます。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
食べたときに苦味や辛味を感じるときがありますが、オリーブに含まれるポリフェノールによるもので、鮮度が良い証拠なので品質には問題ありません。

透明になるほど変色していたり、ツンとした臭いがしたりする状態の油を食べると、胸やけや、腹痛・下痢などの食中毒に似た症状があらわれる危険性があります。

その場合は賞味期限内であっても、残念ですが食べずに処分しましょう。

また油は高温に強いイメージがありますが、オリーブオイルは温度が高くなると酸化が進みやすいため、保存場所に注意する必要があります。

 

オリーブオイルの品質を維持する正しい保存方法

オリーブオイル カビ 保存

未開封・開封後にかかわらず、温度や光に注意して常温で保存してください。

オリーブオイルの正しい保存方法と日持ち
常温 ・高温、直射日光を避け冷暗所で保存
・開封後は1~2ヶ月を目安に使い切る
冷蔵 推奨されていない
冷凍

暗所で温度変化が少ないキッチン下の戸棚、床下などで保存するのがおすすめです。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
コンロやレンジ周りは高温になりやすい場所なので避けましょう。また直射日光が当たる窓辺以外にも、蛍光灯の下も光の影響を受けやすいため、保存場所には適していません。

冷蔵庫や冷凍庫での保存は固まって使いにくくなるだけではなく、出し入れの温度変化で水滴が発生し、カビが生える原因になるのでやめましょう。

好みの容器を移し替える場合は煮沸消毒をし、水滴を完全に拭き取って雑菌やカビの繁殖を防ぎましょう。容器が透明の場合は遮光できないので、1~2日で使い切れる量にしてください。

オリーブオイルは抗酸化物質を多く含むため油の中でも比較的酸化しにくいですが、長期間空気に触れると酸化が進むので、開封後は賞味期限にかかわらず早めに使い切ってくださいね。

大容量タイプを購入したけど余っているという場合は、普段の料理に使ってどんどん消費していきましょう。

種類別の調理例│生食・加熱調理用

オリーブオイルは生食・加熱調理など幅広い料理に活用できます。

特有の香りがあるエキストラバージンオイルは、そのまま食べる生食やダイレクトに油を楽しむ料理に適しています。

エキストラバージンオイルの調理例
  • サラダや温野菜にかけて
  • パンにつけて
  • カルパッチョにかけて
  • 卵かけご飯やしらす丼にかけて
  • スープやパスタの仕上げに
  • アヒージョやオイル漬けに
ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
洋食のイメージが強いですが、納豆や味噌汁などの和食とも相性が良く、ひとかけするとコクと風味が増しますよ。

精製されたオリーブオイルとエキストラバージンオイルをブレンドしたピュアオリーブオイルは、マイルドでクセが少ないので、オリーブオイルが苦手な人にもおすすめです。

バージンオイルに比べて低コストなので、油をたっぷり使用する揚げ物に適していますよ。

ピュアオリーブオイルの調理例
  • 天ぷらやフライの揚げ油に
  • 炒め物や焼き物に
  • ペペロンチーノなどのパスタに

一度使用すると風味は劣化するため、再利用する場合はなるべく早めに使い切りましょう。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
紹介した2種類のオイルは、生食用・加熱用と分かれているわけではないので、好みによって用途を使い分けてくださいね♪

さまざまな料理になじみやすく、少し加えるだけで奥深い味わいになるので、毎日の食事に積極的に取り入れてみてください。

 

結論|オリーブオイルはカビは発生しにくいが酸化に注意が必要

オリーブオイルのまとめ
  • 沈殿物・濁りは温度や製法由来で食べられる場合が多い
  • オイル漬けした具材が傷んでカビが発生することがある
  • 色や臭いが変化した場合は酸化が進んで食べられない恐れも
  • 直射日光・高温を避けた冷暗所で常温保存する
  • 生食・加熱調理と幅広く使用して日々の料理に取り入れよう

オリーブオイルは低温状態で沈殿物・濁りがあらわれますが、カビではなく成分が固まったものなので食べても問題ありません。

ただし水分が残っているとカビが発生する原因になるため、容器を移し替える場合やオイル漬けする場合は注意が必要です。

また空気よりも、光の影響で酸化が進み風味が劣化しやすいため、未開封・開封後にかかわらず保存するときは冷暗所に置いてください。

幅広い料理に取り入れて、風味が損なわれる前に使い切りましょう♪

 

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