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食材・料理のQ&A

七味唐辛子の賞味期限切れは変色する?開封後の日持ちと保存方法

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料理・食材
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七味 賞味期限

【執筆者:管理栄養士 鳥越菜生】

七味唐辛子は賞味期限切れになっても、未開封で保存状況が良ければまだ食べられる場合があります。

しかし時間経過や保存方法によっては風味が落ちて変色し、安全性に問題がなくてもスパイスとしての作用が低下するので注意が必要です。

七味唐辛子をいつでも安心して風味良く使えるように、以下の項目について詳しくご紹介します。

この記事を読むとわかる!
七味唐辛子のこと

 

  • 賞味期限や日持ち期間の目安
  • 賞味期限切れ後も食べられるか
  • 劣化した状態の見分け方
  • 風味や品質を落とさない保存方法

手元の賞味期限が切れた七味唐辛子を使えるか悩んでいる人や、開封後に随分経っても使いきらずいつまで大丈夫か心配な人もぜひ参考にしてください。

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七味唐辛子の賞味期限切れ後や開封後の食べて良いかの見分け方

七味唐辛子 賞味期限切れ

七味唐辛子は未開封で正しく保存していれば賞味期限切れでも食べられる場合がありますが、自己責任での判断が必要です。

七味唐辛子の賞味期限は長いものだと製造から1年や3年前後の商品もありますが、3ヶ月程度の短い場合もあります。

市販の七味唐辛子の賞味期限・日持ち目安
未開封 製造日から3ヶ月~3年程度
(記載の賞味期限間まで)
開封後 半年程度を目安に
早めに使いきるのがおすすめ

七味唐辛子は名前の通り唐辛子を含む7種の材料をブレンドした日本特有のミックススパイスで、江戸時代頃にそばの薬味として広がりました。

七味唐辛子の風味はさまざま

全国に広がるうちに配合の仕方がアレンジされたため、地方ごとに特徴のある風味が楽しめます。江戸であった関東ではピリッとやや辛味が効いた風味、京都では薄口料理に合うように山椒が多めの香りを重視した風味が特徴です。

一味唐辛子は唐辛子の1種類のみを原材料としているため、七味と区別して「一味」と呼ばれています。同じメーカーの場合は七味より一味の方が辛く、賞味期限も少し長めに設定されているようです。

粉状の七味や一味は乾燥度が高く傷みにくく消費期限ではなく賞味期限が表示されているため、期限が切れても食べられる場合があります。

ムダを防ぐためにも、賞味期限切れでも食べられるかもしれない理由や目安期間についても知っておきましょう。

賞味期限切れでも食べられる場合と期間の目安

一味・七味唐辛子は賞味期限切れになってもすぐに安全性に問題が生じるとは限らず、食べても大丈夫な場合があります。

消費期限:生鮮食品のように日持ちしにくい食品に設定される安全に食べられる期限
賞味期限:比較的傷みにくく日持ちする食品に設定される安全に美味しく食べられる期限

賞味期限は、各種テストを経て安全性を保てなくなる期限を決定後、1未満の安全係数(0.8の場合が多い)をかけ、余裕を持たせて設定されています。(※2)

設定された賞味期限の長さがわかれば、計算により「表示の期限を過ぎてもまだ食べられる期間」の目安を推定できますよ。

賞味期限切れ後も食べられると推定される期間の目安
(※1ヶ月を30日・安全係数を0.8とした場合)
製造日からの
賞味期限の長さ
賞味期限切れ後に
食べられる期間
(推定値)
3ヶ月 22日
6ヶ月 45日
1年 3ヶ月
2年7ヶ月 7ヶ月+22日
3年 9ヶ月

ただし未開封で、記載された推奨の保存方法を守っていた場合に限られます。

例えば賞味期限が2年7ヶ月のハウス食品のびん入り七味唐辛子なら、計算上は期限切れ後も7ヶ月くらいは問題なく使えることになるわけです。

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しかし表示の賞味期限は期日のみで、製造日からの期間は記載されていない場合が多いです。

またメーカー側は期限切れで食べることを推奨していない場合が多いため、自己責任で五感を使って判断しなければなりません。

安全性をしっかりと見分けられるように、一味や七味唐辛子の劣化して食べない方が良い状態の特徴を覚えておきましょう。

変色は風味劣化のサイン!カビや虫が見えたら食べられない

七味唐辛子は長く保存すると風味が落ち、変色したり湿気を吸って固まったりするほか、カビや虫が発生して食べられなくなることがあります。

劣化した一味・七味唐辛子の特徴
見た目
変色
・色が薄くなっている
・変色している
・固まっている
・カビが生えている
・虫が発生している
臭い
匂い
におい
・カビ臭い匂いがする
・ほこりっぽい臭いがする

食感
触感など
・いつもの風味がしない
・ほこりっぽい変な味がする

開封後は空気に触れるため、酸化や微生物による劣化が進みやすい状態になります。

酸化とは食品中の脂質やタンパク質などの成分が酸素と結び付き、品質劣化を起こす現象です。香りや色素成分の酸化により、風味が落ちたり色が悪くなったりする場合があります。

原材料に使われる唐辛子の赤色や青のりの緑色などが薄くなり全体的に変色した場合は、酸化して風味も落ちている可能性があるのです。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
せっかくの風味が落ちたら、安全性には問題がなくても、七味唐辛子が持つスパイスとしてのはたらきが期待できなくなります。

開封後も正しく保存すれば記載の賞味期限まで保存できる商品もありますが、風味良く保つには半年を目安に早めに使うのがおすすめです。

開封前は微生物が繁殖する心配はありませんが、開封後は湿気を吸って水分含量が高くなり、固まったりカビが生えたりすることもあります。

カビや細菌などの微生物が生育・繁殖するには、酸素・水・栄養・温度などの条件がそろう必要があります。

一部にでもカビが発生した場合は、体に悪い影響を及ぼす危険性もあるので食べない方が良いです。(※4)

また七味唐辛子もダニやシバンムシといった害虫が好んで食べ、常温保存だと袋を食い破って侵入する場合もあります。

風味が落ちて賞味期限切れが早まったり食べられなくなったりしないように、一味・七味唐辛子の劣化を防ぐ保存方法を実践しましょう。

七味唐辛子が賞味期限切れになるのを防ぐ保存方法

七味唐辛子 保存

七味唐辛子の劣化を防ぐには、湿気や酸化を防ぐため密封・遮光して空気や光を遮断し、なるべく涼しい場所で保存する必要があります。

一味・七味唐辛子の正しい保存方法
常温 ・直射日光・高温多湿を避け
冷暗所に置く
・フタをしっかり閉め
空気を抜いて密封
・遮光できる密閉容器に入れる
・袋の場合は全体を
びんやプラスチックなどの
保存容器に入れて保管
冷蔵 フタや開け口をしっかり閉め
空気を抜いて密封
冷凍 ・小分けにする
・保存容器・袋に入れ
空気を抜いて密封する
・未開封の袋のままでもOK

七味唐辛子は基本的に冷暗所で常温保存できますが、なるべく劣化させないためには保存の仕方を工夫しましょう。

常温保存のコツは密封・遮光・防虫

七味唐辛子を常温保存する場合は、開封後の密封はもちろん未開封でも遮光に注意し、袋入りは保存容器に入れて防虫しましょう。

害虫は袋を食い破って侵入する場合もあるため、空き缶やびんのほか、ストック用なら保存ケースに保管しておくのがおすすめです。

商品によっては開封後に要冷蔵の場合もあるので、記載事項を確認してください。

開封後も常温保存できる場合でも、コンロ周りや窓辺などの光や熱の影響を受けやすい場所は避けましょう。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
使用の際は湯気や水滴が入って湿気るのを防ぐため、容器ごと鍋や料理に近づけず、小皿に必要な分を取り出して使うと良いですね。

気温が高くなる時期は、劣化予防のために冷蔵庫での保存がおすすめです。

夏季や開封後の劣化予防には冷蔵庫も活用

室温が高い時期や開封後に七味唐辛子の劣化を防ぐには、フタや開け口を厳重に密封し、冷蔵庫で保存する方法があります。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
袋入りは口が開きやすいので、湿気の吸収を防ぐため、さらに保存袋・容器に入れておくと安心です。

大量にある場合や使う量が少ない場合は、普段使う分を小さめの容器で冷蔵保存にして、あとは冷凍しておくと劣化させずに長期保存できます。

冷凍すると劣化なく長期間の保存も可能

七味唐辛子を長い期間保存したい場合は、ジップ付きの保存袋に適当な量ずつ小分けし、空気を抜いて密封して冷凍すると風味の劣化を防げます。

温度変化を繰り返すと劣化に繋がりやすいので、あらかじめ一度に解凍する量ずつに分けて包んでおくと便利です。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
ただし乾燥している分湿気を吸いやすいので、解凍時は常温に出したらしばらく置いてから開け、結露に注意しましょう。

結論 | 七味唐辛子の賞味期限切れは冷蔵・冷凍で防ごう

七味唐辛子のまとめ
  • 賞味期限の長さは商品ごとに違う
  • 賞味期限切れ後も未開封なら食べられる場合がある
  • 変色や退色は風味・品質が劣化した可能性が高い
  • 常温保存は密封・遮光・防虫する
  • 劣化予防のためには冷蔵・冷凍保存を上手に活用

七味唐辛子は賞味期限切れになってからも未開封ならまだ食べられる場合がありますが、保存状況・期間によっては劣化があるかもしれません。

開封してみて自己判断する必要があるので、食べられるかの見分け方や保存期間の目安もぜひ参考にしてください。

七味唐辛子も開封後は香りや味が低下していくので、安心して美味しく食べられるよう冷蔵・冷凍保存を活用しましょう。

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