高菜漬け(高菜の漬物)の賞味期限｜開封後の日持ちと長期保存方法

【執筆者：管理栄養士 浦川彩子】

市販の高菜漬け（高菜の漬物）の賞味期限は、未開封なら常温でも1年程度日持ちする商品もあります。

しかし、開封後も常温保存のままだと数日で傷む恐れがあるので、冷蔵庫で1週間を目安に食べきりましょう。

この記事では、高菜漬けを長期保存させる冷凍方法や、保存期間の目安などを紹介していきます。

旅行先や物産展でつい買いすぎてしまった人や、高菜漬けが好きで大容量パックを買おうか迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

高菜漬け（高菜の漬物）の賞味期限｜市販品・手作り

市販の高菜漬けの賞味期限は、製造日から18～360日程度と商品によって幅があります。

市販品・手作りの高菜漬けの賞味期限目安

市販品	未開封	18～360日
	開封後	お早めに（1週間程度）
手作り		お早めに （食べ頃から3～5日程度）

開封後や手作り品は傷みやすいので、冷蔵保存で早めに食べきりましょう。

開封後の常温保存が日持ちしない理由

開封後は空気中の雑菌が入り込むので、温度管理をしないと腐る恐れがあります。

漬物は塩分が多くて腐りにくいだろうと油断するのは危険です。

たしかに塩には食品中の水分を奪い、雑菌の繁殖を抑える働きがあります。（※2）

ただ、高菜漬けは塩とウコンなどで塩漬けし乳酸発酵した後、食べやすい塩分濃度まで洗浄してから出荷される場合が多いのです。

塩分濃度が低下した場合、防腐効果はあまり期待できません。

手元にある高菜漬けがいつもと違う味や臭いの場合、食べるのをやめましょう。

賞味期限切れで腐るとどうなるか

高菜漬けが腐ると、カビが生える、ネバネバするなど異変が生じます。

賞味期限切れになった高菜漬けの特徴

見た目 変色	・カビが生えている ・調味液が変色している ・袋が膨らんでいる
臭い 匂い におい	嫌悪を感じる臭い
味 食感 触感など	・糸を引くような粘り ・作り立てと明らかに味が違う

多少の酸味は乳酸発酵による熟成で、臭いや見た目に異常がなければ食べられる可能性があります。

高温の環境での放置したり、賞味期限切れになったりすると発酵が進んで袋が膨らむ場合もあります。

カビが生えた場合は、目に見えない部分にもカビの胞子や菌糸による汚染が広がっている危険性があります。（※3）

カビが生えた部分を取り除けば大丈夫と思わずに、まるごと処分して食中毒を防ぎましょう。

食べきる前に腐らせてしまわないように、正しい保存方法を守りましょうね。

高菜漬けの保存方法と保存期間｜常温・冷蔵庫・冷凍

高菜漬けは冷蔵庫で保存し、開封後1週間以内に食べきりましょう。

高菜漬けの正しい保存方法と保存期間目安

常温	NG
冷蔵 （1週間程度）	ガラス容器またはラップを敷いた タッパーに入れ、密封して保存
冷凍 （2～3週間程度）	・食べやすい大きさに切る ・水気をよく切る ・小分けしてラップに包み、 冷凍用保存袋に入れて保存

タッパーで保存する際は、底にラップを敷くと匂いや色移りを防げますよ。

高菜漬けは冷凍できるので、1週間で食べきれない場合は冷凍保存しましょう。

長期保存には冷凍がおすすめ

高菜漬けは、冷凍保存すると2～3週間程度日持ちします。

使いやすいように小分けしてからラップに包み、冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。

ラップに包むのが面倒な場合は、冷凍用保存袋に直接入れても大丈夫です。

直接入れる場合は薄く広げる、小さいサイズの保存袋を使うなど、使う分だけ解凍できるようにしましょうね。

保存食として冷凍しておくと、あと一品欲しい時や、チャーハンやパスタに活用できて便利ですよ。

他の種類の漬物も冷凍できるか知りたい人は、以下の記事を参考にしてくださいね。

使う際は冷蔵庫で自然解凍するか、ビニール袋に入れてから流水解凍しましょう。

電子レンジを使った解凍方法は、水分が出て味や食感が落ちるのでおすすめしません。

解凍後は傷みやすいのでなるべく早く食べきりましょうね。

結論｜高菜漬けの賞味期限は開封後冷蔵で約1週間

開封後の高菜漬けの賞味期限は、冷蔵庫で1週間程度とあまり日持ちしません。

腐りにくいイメージの漬物ですが、常温保存は腐る原因になるので避けましょう。

長期保存したい場合は、小分けして冷凍保存するのがおすすめです。

保存期間に合わせて保存方法を選択して、無駄なく最後まで安全に食べきりましょうね。