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食材・料理のQ&A

殻付き牡蠣の賞味期限|冷蔵庫での保存期間は?常温・冷凍保存も

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料理・食材
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殻付き牡蠣 賞味期限

【執筆者:管理栄養士 栗本ひろみ】

殻付き牡蠣の賞味期限は水揚げ後10℃以下(常温や冷蔵)で保存して5日と決まっていますが、安全面を考慮すると生食は4日目までをおすすめします。

5日目には加熱調理し、食べきれないときは冷凍保存すれば1ヶ月程度の日持ちを見込めます。

牡蠣は水揚げ後も環境を整えれば数日は生きられますが、「何日経っても生きていれば新鮮で生食できる」というわけではないので、保存期間や方法には注意が必要です。

この記事を読むとわかる!
殻付き牡蠣のこと

 

  • 常温・冷蔵・冷凍での日持ち期間
  • 食中毒にならないためのポイント
  • 鮮度では判断できない!生食用と加熱用の違い
  • 保存方法と解凍方法|食べ方も

殻付き牡蠣をいただいて困っている方、買い過ぎて何日持つのか、どう保存すれば良いのかを知りたい方は参考にしてください。

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殻付き牡蠣の賞味期限|常温・冷蔵・冷凍の保存期間

殻付き牡蠣 日持ち 保存期間
殻付き牡蠣は消費期限内であっても鮮度は日に日に落ちていくので、美味しく安全に食べるにはとにかく早く食べるのが大切です。

殻付き牡蠣の日持ち目安(生食用)
生食 加熱
常温
(10℃以下)
水揚げ後
4日程度
水揚げ後
5日程度
冷蔵
冷凍 NG 1ヶ月程度

冷凍では1ヶ月程度日持ちしますが、解凍後は生では食べられませんので、必ず加熱してから食べてください。

加熱用牡蠣を十分加熱しなかったり、保存温度を間違えると食中毒になる危険性があります。

常温や冷蔵庫では何日もつ?傷むと食中毒の危険も

生食用の殻付き牡蠣を適温(10℃以下)で保存し生きていたとしても、殻や内部に付着した雑菌やウイルスが増えている可能性があるので、消費期限(4~5日)は必ず守りましょう。

牡蠣に付着する菌やウイルスの中には食中毒を起こすものもあり、非常に危険です。

牡蠣による食中毒(※1)
腸炎ビブリオ ノロウイルス
特徴 ・塩水を好む
・10℃以下では増えない
・牡蠣の内臓に蓄積
・感染力が強い
症状 ・嘔吐
・激しい下痢
・腹痛
予防法 牡蠣を流水で
しっかり洗う
中心部を90℃で
90秒以上加熱
・体調の悪いときは生食は控える
・生牡蠣に触れた手はすぐに洗う
・調理器具は洗った後熱湯消毒が効果的

牡蠣には貝毒による食中毒の可能性もありますが、都道府県や生産者が定期的に検査をしています。

市場で販売されているものや潮干狩り会場でとった貝は問題ないと考えられますが、勝手にとった貝を食べるのはやめましょう。

毒素を持った植物プランクトンを食べることによって、体内に毒を蓄積させる現象のことで、加熱しても毒性は弱くなりません。
・麻痺性貝毒:唇や手足のしびれ・頭痛
・下痢性貝毒:嘔吐や下痢

長期間の保存や適温ではない環境下にあると、牡蠣が傷んだり弱ったりする可能性があるので、劣化した特徴がないかどうかよく観察してから食べてください。

劣化した牡蠣と新鮮な牡蠣の比較
劣化 新鮮
見た目
変色
・触っても殻が閉じない
・身が白色
・触ったら殻が閉じる
・身が薄黄色~乳白色
臭い
匂い
におい
腐った牛乳
のような臭い
磯の香り

食感
触感など
身に弾力がなく
ブヨブヨいている
身に弾力がある

少しでもおかしいなと感じたら、迷わずに処分しましょう。

どれだけ新鮮でも、生食できない牡蠣があるので注意が必要です。

新鮮でも生食OKではない!生食用と加熱用の違い

牡蠣は生きていても、採れたてで新鮮でも、個人の判断で生で食べてはいけません。

なぜなら、牡蠣の育った環境によって「生食用」か「加熱用」かが決まるからです。

二枚貝である牡蠣は海中のプランクトンを食べるときに、大量の海水を取り込みますが、海水にノロウイルスや細菌が含まれていると、牡蠣の体内に蓄積されます。

生食用と加熱用の違い
  • 生食用:食品衛生法で定められた基準を満たしている指定海域で獲られた牡蠣
  • 加熱用:指定海域以外で獲られた牡蠣
    (生食NG・中心温度90℃90秒以上の加熱が必要)

生食用牡蠣は採取後さらに体の中を綺麗にする、浄化という工程が必要です。

1時間に20Lの海水を吸入・排出する牡蠣の性質を利用し、紫外線やオゾンで無菌化した海水に一定期間入れ、蓄積した有害物質を出させます。

殻付き牡蠣で新鮮に見えても、生食用でないと生では食べられないので、必ず表示を確認してから購入して下さいね。

生食用の牡蠣です。

加熱用の牡蠣です。

購入した殻付き牡蠣は常温に置いても大丈夫なのか、殻ごと冷凍できるのかなどをご紹介します。

殻付き牡蠣の常温保存は可能?冷蔵庫や冷凍保存方法も

殻付き牡蠣 冷蔵 常温 保存

殻付き牡蠣は10℃以下であれば常温でも保存できます。

殻付き牡蠣の正しい保存方法
常温 冷蔵
・10℃以下の涼しいところ
・保冷剤や氷を入れたビニー
ル袋を発泡スチロールやボウ
ルに入れる
・殻付き生牡蠣を3%の
食塩水で洗う
・呼吸できるように密閉
しない
乾燥しないように濡らした新聞紙や濡れ布巾で覆う

冷蔵庫にそのまま入れると死んでしまい鮮度が落ちる可能性があるので、鮮度を保つためには密閉せずに牡蠣が呼吸できるようにしましょう。

冬場は常温でもOKですが、当然ながら暖房の付いた部屋はNGです。

届いた牡蠣の状態は分からないし、10℃以下の温度をキープするのは難しいので冷蔵庫保存の方が安全だと思われます。

商品ごとの推奨する方法もよく確認して保存してください。

食べきれないときは冷凍保存しよう|解凍方法も解説

殻付きでも冷凍保存できるので、数日で食べきれないと判断したら早めに冷凍しましょう。

殻付き牡蠣の冷凍方法
  • ボウルに水を入れ殻付き生牡蠣を浸し殻を水洗いして汚れを落とす
  •  殻の水気をキッチンペーパーなどで拭き取る
  •  殻が膨らんでいる方を下にして重ならないように密閉袋などに入れる
  •  冷凍庫に入れ1ヶ月以内に食べる

殻に残る水気で牡蠣に霜がつき、風味が落ちる原因になるので、美味しく冷凍するために水気は丁寧に拭き取ってください。

殻付き牡蠣の解凍方法
  • 凍ったままの殻付き牡蠣を水洗いする
  • 殻の膨らんだ方が下になるように耐熱容器に並べる
  • 殻が開くまで電子レンジで加熱する

解凍後は牡蠣の身を一度洗い、生食用の牡蠣であっても中まで火を通してから食べることが大切です。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
真水に長時間漬けると身に水分が入り、水っぽくなってしまうので気をつけてくださいね。

一般的な家庭用の冷凍庫では、どうしても味は落ちてしまうので目安の1ヶ月よりもできるだけ早くに食べる方が美味しいでしょう。

剥き牡蠣にして冷凍保存も可能!剥き方と調理方法

殻付きだと場所を取るので冷凍保存する前に、剥き牡蠣にして身だけを密閉袋に入れても良いですが、身の水分はしっかり拭き取ってから冷凍しましょう。

牡蠣の剥き方を動画で紹介しますので参考にしてください。

動画を見て難しそうだと思われた方は、殻が勝手に開くので加熱調理がおすすめです。

牡蠣の殻を水洗いし、汚れを落としてから作業、調理しましょう。

殻付き牡蠣の調理法
調理器具 加熱方法
魚焼きグリル アルミホイルを巻いて10分程焼く
電子レンジ 耐熱容器に並べてラップをし
500Wで3分程加熱
フライパン 1.フライパンにアルミホイルを敷き
牡蠣を並べる
2.底が浸かるように水を入れ
蓋をして10分程蒸し焼きにする
牡蠣の膨らんだ方を下に向けること

生食用は加熱しても食べられますが、加熱用は生で食べられないので、商品の表示をよく確認してください。

結論|殻付き牡蠣の消費期限は5日程度!冷凍保存を活用しよう

殻付き牡蠣のまとめ
  • 届いたらすぐに食べた方が安全で美味しい
  • 生で食べるときは必ず生食用を
  • 加熱用は90℃90秒以上火を通す
  • 食べきれないときは冷凍保存
  • 生食用でも解凍後は加熱しよう

殻付き牡蠣は水揚げ後10℃以下で5日、冷凍で1ヶ月程度日持ちしますが、賞味期限に関係なく早く食べる方が安全です。

食べきれそうにないときは、早目に判断して冷凍することをおすすめします。

牡蠣には生食用と加熱用があり、見た目では判断できないので、生で食べたい場合は必ず生食用を購入してくださいね。

正しい保存方法でできるだけ鮮度を保ち、安全に美味しく牡蠣を楽しみましょう!

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