ブルガリアヨーグルトの賞味期限｜開封後･未開封の場合は何日？

【執筆者：管理栄養士 栗本ひろみ】

ブルガリアヨーグルトの賞味期限は未開封で2週間程度のものが多いですが、開封後はあまり日持ちしません。

食べ方や保存方法の影響で劣化し、においや味が変化するので、注意が必要です。

美味しく、安心して食べるために、ブルガリアヨーグルトについて調べたことを、次のような項目にまとめて紹介します。

ヨーグルトは発酵食品で、元々腐っているようなものだから、食べられなくなることはない！と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。

賞味期限はどれくらいなのか、ぜひこの記事を読んで参考にしてください。

ブルガリアヨーグルトの賞味期限は？開封後･未開封の目安

明治ブルガリアヨーグルトの賞味期限は、未開封の場合、食べるタイプ・飲むタイプ共に製造日を含めて17日です。

ブルガリアヨーグルトの賞味期限目安

	未開封	開封後
食べるタイプ (400g)	製造日を含めて17日	2～3日以内
飲むタイプ (900g)

食べるタイプで75g以下の小分けサイズの賞味期限は、製造日を含め25日と大容量サイズより10日ほど長めに設定されています。

ただし、市販品でも開封すると他の食品の匂いがつきやすくなり、また空気に触れて酸化すると風味も悪くなるので、開封後は表示している賞味期限に関わらず、早めに（2～3日以内）食べましょう。

市販品・手作りヨーグルトの賞味期限を比較

森永・小岩井などほかのメーカー品でも、賞味期限はブルガリアヨーグルトと大きな差はありませんが、手作りした場合は数日しか日持ちしません。

市販品・手作りプレーンヨーグルトの賞味期限一覧

	食べるタイプ	飲むタイプ
森永 ビヒダスヨーグルト	製造日から15日	製造日から17日
小岩井 生乳100%ヨーグルト	製造日から22日
よつ葉 プレーンヨーグルト	製造日から22日
手作り	完成から2～3日 (使った牛乳の賞味期限に合わせる)

手作りの場合は全ての器具をしっかり熱湯消毒して作ったとしても、市販品のような衛生環境ではないため、完成してから2～3日以内には食べ切った方が良さそうです。

食べられないヨーグルトの状態とは？

ヨーグルトが劣化して賞味期限切れの状態になると、色やにおいに変化が起こります。

賞味期限切れになったヨーグルトの特徴

見た目 変色	・黄色や茶色に変色している ・分離している ・ホエー（水分）が多い
臭い 匂い におい	いつもと違うにおい
味 食感 触感など	・酸味が強い ・苦みがある

ホエー（水分）にはビタミン、ミネラルなどが含まれているので、本来は捨てずにヨーグルトと一緒に食べるのが望ましいものです。

しかしホエーが多いものは発酵が進みすぎていると考えられます。

さらに発酵により乳酸が作られるので、ヨーグルトは徐々に酸っぱくなっていきます。

腐っているとは言い切れませんが、古くなって品質や風味が落ちている可能性が高いので食べるのはおすすめしません。

賞味期限切れでも食べられる？賞味期限と消費期限の違い

一般的にヨーグルトには「美味しく安心して食べられる期限」である賞味期限が記載されており、ほんの少し過ぎてもすぐに食べられなくなることはありません。

実際に、1ヶ月近く期限を過ぎたものを食べても平気だったという人もいるようです。

恒例の賞味期限切れ
人体実験シリーズ🐶🍽

今回は22日賞味期限切れのヨーグルト

発酵でちょっと容器は
パンパンだったけど
残念ながら味も臭いも全く変化無し💦

これなら一か月くらいは
大丈夫そうだ🙆‍♂️

賞味期限切れ食品専門店やったら
フードロス削減に一役買えると
思うけどどうかな🐶⁉️笑 pic.twitter.com/EnCOhwlk45

— 🐶ドケッチ@自由に趣味で生きていこう (@dokechi_king) January 28, 2020

1～2ヶ月どころか半年も過ぎたものを食べても平気だったという人もいます。

半年前のヨーグルトが冷蔵庫の奥から出てきて、何の問題もなく食べられた件。

— はちすまや (@tangegozen) February 20, 2021

しかし、メーカーの保証期間は過ぎているので、食べて健康被害が起こったとしても自己責任です

未開封のままで長く放置せず、開封後は劣化に注意しながら早めに食べきるようにしましょう。

賞味期限を守ることはもちろんですが、正しい方法での保存もとても大切です。

保存場所や方法についても確認しましょう！

ブルガリアヨーグルトを日持ちさせる保存方法

ヨーグルトは温度が高いほど乳酸菌の活動が活発になり発酵が進むので、長持ちさせるためには働きを抑えられる冷蔵庫での保存がベストです。

ヨーグルトの正しい保存方法

常温	不可
冷蔵	10℃以下
冷凍	可能だが推奨しない

冷蔵庫の中でも、どのように保存するのが最適なのかをご紹介します。

保存するときのポイント

ヨーグルトを長持ちさせるためには、正しい温度や場所での保存が重要です。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、10℃以下の環境では活動がかなり抑えられ、保存に適しています。

乳酸菌の活動と温度の関係

温度	乳酸菌の活動
50℃以上	死滅
30～45℃	活発に繁殖し、酸度が増す
10～30℃	ゆっくり活動
0～10℃ （冷蔵庫）	保存に最適だが、活動はしている
0℃	活動休止状態

ドアポケットに置くと、冷蔵庫の開け閉めのたびにヨーグルトが揺れてホエー(水分)が分離するので避けましょう。

またフタが開いていると、他の食品の臭いを吸着したり、雑菌やカビ胞子が入って腐敗の原因になったりするので、しっかり閉じてください。

冷蔵庫内の吹き出し口付近や冷気が溜まりやすい下段にヨーグルトを置くと、凍ることがあるので少し離して置くといいでしょう。

あえて凍らせることはできるのかどうかも確認したので、説明しますね。

ヨーグルトは冷凍できる？

ヨーグルトを冷凍後に解凍すると組織が壊れて分離が起こり、ホエーが大量に出てしまうことがあるため、メーカーは家庭での冷凍保存は推奨していません。

大量に分離するとヨーグルト本来のなめらかさや風味が失われ、状態が「シャバシャバ」「モロモロ」に変わります。

かき混ぜても元に戻らないので、もし冷凍するなら、解凍せずにフローズンヨーグルトとして食べる方が良いでしょう。

冷凍によって乳酸菌も徐々に減っていきますが、死滅することはありません。

結論 | ブルガリアヨーグルトの賞味期限は20日前後

ブルガリアヨーグルトの賞味期限は10℃以下、未開封の保存で20日前後です。

美味しく食べられるように、正しい保存方法を確認してください。

手作り（ヨーグルトメーカー）や、市販品の開封後は早めに食べ切りましょう。