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食材・料理のQ&A

バナナの赤い斑点は食べられる?真ん中や皮が変色した理由と保存のコツ

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料理・食材
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【監修者:野菜ソムリエプロ みつはしさなこ】
【執筆者:同上】

バナナの芯に赤い斑点ができているものはモキリオ病と呼ばれ、栽培中の生育状況が原因で起こるものです。

味はあまり美味しくありませんが、食べても体に影響はありません。

バナナ 赤い

バナナの真ん中が赤い以外にも、買ってから表面や中に変化が出てくることはありますよね。

バナナが変色したときの見分け方を知っておくと、「これって食べられるのかな?」というときも正しく判断できますし、保存方法を知っておけば長く楽しむことができますよ。

この記事では、中に赤い斑点があるバナナのほか、皮が変色したもの・カビが生えたものが食べられるかの見分け方をTwitterや画像も用いて解説しています。

バナナを切ったり加熱で変色した場合の原因や、予防方法についても解説しているので、「なんでこんな色になるのかな?」と感じている方は要チェックですよ。

そのほかにも、バナナを美味しく保存するための場所や長持ちさせるコツから、ちょっと珍しい赤バナナの豆知識まで幅広くお伝えしますね!

 
野菜ソムリエプロ・みつはしさなこ先生記事監修
みつはしさなこ先生
野菜ソムリエプロ
野菜ソムリエプロ冷凍生活アドバイザーつくりおきマイスター離乳食アドバイザー/ 八百屋業や訪問料理で延べ50件以上のキッチンで料理を経験し、野菜の特徴を活かした、手軽に作れる料理を身につける。ワーキングマザー×子育て×食をテーマに、「食卓時間を幸せにするための、料理をラクにするコツ」を発信中。
みつはし先生の公式ブログTwitterInstagram

 

   
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バナナが赤いけど食べられる?皮の斑点や真ん中が変色した理由

バナナには生育環境が原因の「モキリオ病」によって中に芯のような赤いつぶつぶが現れたり、ほかのさまざまな理由で内側や皮に斑点が見られることがあります。

バナナ モキリオ病 見分け方

状態によって食べられるかどうかが異なりますので、それぞれの変色の原因や食べても大丈夫かなのかを順に解説しますね。

バナナの芯が赤い「モキリオ病」の見分け方

「モキリオ病」は食べても問題ないものですが、食感がシャリシャリしてるためあまり美味しくありません。

モキリオ病の特徴(※1)
  • バナナの断面に黒や赤い筋が現れている
  • 中が空洞になっている部分がある
野菜ソムリエプロ みつはしさなこ
野菜ソムリエプロ
みつはし
モキリオ病は、栽培地でバナナの花が咲いたところに何らかの原因で雑菌が果肉に侵入した場合に発症します。

バナナの中身に赤い点や赤い線状のものが現れるのが、モキリオ病の特徴です。

赤い芯はバナナの樹脂が固まったものなので、食べても体に影響はありませんが、芯があるようなえぐみがあり食味は落ちてしまっています。

モキリオ病は表面からはわからないため、気づかず出荷され出回ってしまうことがあるのです。

野菜ソムリエプロ みつはしさなこ
野菜ソムリエプロ
みつはし
こういったバナナの場合、購入先メーカーによっては対応してくれることがあるので、店頭や相談窓口に聞いてみてくださいね。

皮の赤い斑点は接触や食害が原因

芯ではなく、皮の表面に赤い斑点のようなあざがあるバナナを見たことがある方もいるかもしれません。

赤い変色には次のような原因が考えられています。

  • バナナ同士が接触したところから皮が変化した
  • 生育段階の地質異常
  • アザミウマなど害虫による食害

所説ありますが明確な原因は分かっていません。

出荷時に見つかった場合は抜き取られていますが、そのまま出回ってしまうこともあります。(※2)

野菜ソムリエプロ みつはしさなこ
野菜ソムリエプロ
みつはし

見た目はよくありませんが、中の果肉には影響がないので食べても問題はありませんよ。

内側は柔らかいけれど、バナナの断面に黒いぶつぶつしたものが見えることもあります。

バナナの芯に集まった黒い点は種の「なごり」

バナナを切ったときに出てくる、中心付近に集まった黒い点はバナナの種のなごりと言われており、食べても問題ありません。

原種である野生のバナナはもともと種がありましたが、突然変異によって種なしのバナナが生まれたことが、バナナが広まったきっかけと言われています。(※3)

野菜ソムリエプロ みつはしさなこ
野菜ソムリエプロ
みつはし
原種よりも食べやすく大事に育てられたのが、バナナが普及した理由なんですよ。

ここまで、バナナの中身について紹介しましたが、表面の皮が変化することもありますよね。

よくあるのが「時間が経つと皮に現れる茶色い斑点」ではないでしょうか。

バナナの皮に現れた茶色い斑点の正体

バナナの皮に現れた茶色い斑点は「シュガースポット」という、完熟バナナのサインです。(※4)

さらにシュガースポットが出た完熟バナナは、若いバナナよりも免疫活性作用が高いことも分かっています。(※5)

シュガースポットが出るとおつとめ品として売られることもありますが、実は食べごろなので、甘いバナナが好きな方やすぐに食べたいときにおすすめです!

最後に、バナナにカビが生えてしまった場合の対処法についても紹介しますね。

カビの対処は生えた場所によって変わる

バナナにカビが生えた場所が軸の部分だけなら、果肉には影響がないことが多いです。

防カビ剤を使用していないバナナや袋に入って売られている場合、中で蒸れるとカビが生えることがあります。(※6)

皮をむいてみて異変がなければ、食べても大丈夫です。

カビを見つけるとショックですが、軸以外がきれいなら中身は問題ない可能性があるので、確認してみましょう。

一方、こちらは注意した方がいいケースです。

このように軸ではなく果肉の皮部分がカビている場合は、中も傷んでいる可能性があるので気をつけてくださいね。

保存方法を工夫すればカビにくくできるので、くわしくはこちらを参考にしてください。

私たちが見かけるバナナは主に「キャベンディッシュ」と呼ばれる黄色くて甘い品種ですが、世界には甘くないものや料理用など300種類以上のバナナがあると言われています。

中には日本では珍しい赤い皮の品種もあるので、豆知識として読んでみてくださいね!

 

皮全体が赤いバナナは食べられる!モラードバナナの特徴

フィリピン原産のモラードバナナは、ふだん食べているバナナのように生食できる品種です。

モラードバナナの特徴(※7)
  • 皮全体が赤〜赤紫色をしている
  • ふつうのバナナよりも短く太い形をしている
  • 甘さと酸味があり、後味がスッキリしている
野菜ソムリエプロ みつはしさなこ
野菜ソムリエプロ
みつはし
「モラード」とはスペイン語で「赤い」を意味しており、日本ではあまり見られない比較的珍しい赤バナナなのです。

いつものバナナとは見た目が全く違いますね!

はじめて見る方には気になるの違いや値段などを、Twitter情報を参考に調べましたので参考にしてみてください。

モラードバナナってどんな味?値段は?どこで買える?

モラードバナナはふつうのバナナと比べるとあっさりしていると言われていますが、追熟すると甘みが増して濃厚な味になるようです。

熟すと皮の色が赤紫から赤茶色に変わるんですね!

実際に追熟してみた方の感想もありましたよ。

2週間とは結構長いですが、ふつうのバナナよりも濃厚な味になるのは楽しみですね。

追熟する前と後で食べ比べてみても面白そうです。

値段は、やはりふつうのバナナより割高なようです。

換算すると1本あたり250円ですね…!

ふだん食べているバナナと比べるとかなり高価だと思いますが、一度買い逃したら次は見つける機会がないかもしれないくらい希少なバナナなので、試す価値はあると思いますよ。

もし運が良ければ、リーズナブルな価格で手に入ることもあるようです。

「吉池」は東京・上野エリアにある食料品店で、ツイートを見たところ3本程度で250〜300円で手に入りそうなので、近くにある方はチェックしてみてください。

また全国展開の業務スーパーでも取り扱っていることがあるようです。

画像を見る限り、5本以上入って400円前後と非常にリーズナブルなので、試せそうな価格ですね!

モラードバナナのように、日本では珍しいけれど外国でよく親しまれているバナナは、実際多くあります。

中には、先端が赤いバナナというのもあるようです。

知らずに見かけたらびっくりしますよね!

こちらはオーストラリアで販売されており、環境や生態系に配慮して栽培されたオーガニックバナナであることを示すため、収穫後にピンクや青、赤い汁のワックスで色付けされています。(※8)

野菜ソムリエプロ みつはしさなこ
野菜ソムリエプロ
みつはし
日本には出回っていませんが、オーストラリア国内では一般的なようですよ!

いろいろなバナナがありますが、傷んで食べられなくなるのは悲しいのでバナナの変色を防ぐ方法保存方法も解説します。

家でバナナが美味しく楽しめるよう、読んでみてください。

 

バナナの加熱後・切り口が赤い!変色を防ぐ方法と保存のコツ

バナナの切り口が変色したり、料理で思いもよらない色になる場合は、大きく2つの原因があります。

原因によっては変色を防げる場合もあるので、なるべくバナナの色を活かしたい方はチェックしてください。

バナナ 加熱 赤い

また、買ったあとのバナナを傷めないようにする保存方法も最後に紹介しているので、どちらも最後まで読んでくださいね。

切ったバナナが変色する原因と防ぐコツ

切ったバナナがあとから変色する原因は、大きく分けて「空気に触れて変色した場合」「メイラード反応を起こした場合」が考えられます。

それぞれどのようなものか、解説しますね。

空気に触れて変色する

バナナは空気中の酸素に触れると、バナナに含まれるポリフェノール成分や酵素が反応して褐色に変化します。

切り口が空気に触れないよう早めにレモン汁などにまぶすと変色を防げますよ。(※9)

バナナ 切り口 赤い

野菜ソムリエプロ みつはしさなこ
野菜ソムリエプロ
みつはし
お菓子作り用なら、シロップに浸しても効果的です!

メイラード反応によって変色する

メイラード反応による変色と考えられる場合、残念ながらこれを防ぐ方法は今のところありません。

メイラード反応とは、食品の糖とアミノ酸によって起こる化学反応で、メラノイジンと呼ばれる褐色物質を生成し、茶色に変化することが多いです。

野菜ソムリエプロ みつはしさなこ
野菜ソムリエプロ
みつはし
メイラード反応は肉の焼き色や、常温で保存した醤油が黒く変色する原因として知られています。(※10)
加熱食品で多い現象ですが、どんな食品でも起こる反応なので、バナナでも発生する可能性はあります。

しかし、メイラード反応についてはまだ分かっていない部分も多く、条件環境によっては黄色青色赤色の物質を作りだすこともあるようです。(※11)

一緒に使った材料によっては赤いところが出るかもしれませんが、焼く前のバナナに問題がなければあまり気にしなくて大丈夫でしょう。

最後に、バナナを美味しく保存する方法についてもまとめました。

バナナの保存方法

バナナは常温保存できますが、カビや傷みを防ぐために次のポイントに気をつけましょう。(※12)

  • 15℃前後で常温保存
  • ビニール袋にから取り出し風通しの良いところで保存
  • 仰向けにせず山型に伏せて置く

バナナ 茶色 皮

常温保存するとゆっくり時間とともに追熟し、完熟バナナを楽しめます。

固いバナナが好きな方は冷蔵保存もできますが、そのまま入れると低温障害で皮が黒くなってしまうので、紙袋ビニール袋に入れて冷蔵庫の冷気に直接触れないようにしましょう。(※13)

真っ黒でびっくりすると思いますが、中身は問題なく食べられるので捨てずに皮をむいてみてくださいね!

Twitterの口コミでは、保冷バッグを使う方法が長持ちすると評判のようです。

柔らかいバナナは他の食材にぶつかると傷む原因となりますが、保冷バッグが緩衝材代わりにもなります!

バナナをまとめ買いしたという方は、一口サイズにカットして冷凍保存する方法もありますよ。

夏のひんやりデザートにもおすすめです!

食物繊維が豊富なバナナは日常的に摂りたい果物ですが、1日に何本食べてもいいわけではありません。

適量や食べ過ぎの注意点については、こちらの記事を参考にしてくださいね。

結論|バナナの赤い変色は状況を見極めて判断しよう

バナナに赤い点赤い筋状のものができているものは、樹上で栽培中に何らかの原因で雑菌が侵入し内側が固くなったものです。

食べても問題はありませんが、味は落ちているのでメーカーや購入先に問い合わせてみてもいいでしょう。

またバナナは切り口が空気に触れると変色しますが、切ったらレモン汁などをまぶすと変色を防げます。

風通しの良い場所や冷蔵庫で正しく保存しながら、バナナを楽しんでくださいね。

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