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食材・料理のQ&A

胡椒を食べ過ぎると体に悪い?デメリットや1日の摂取量も解説

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料理・食材
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【監修者:管理栄養士 緒方春菜】

胡椒を食べ過ぎると体に悪いといわれるのは、強い刺激で胃腸に負担がかかって下痢や腹痛を起こす可能性や、味覚障害のリスクがあるからです。

他にもアレルギーの危険性や、塩分が含まれる塩胡椒や柚子胡椒は塩分過多により体をこわすデメリットもあります。

胡椒 食べ過ぎ

しかし、胡椒には適量なら体に良い影響をもたらしてくれる成分が含まれているため、毎日の食生活で上手に活用したい食材です。

そこでこの記事では、胡椒のメリットを活用したい方に役立つ以下の項目について紹介します。

意外と知られていない、黒胡椒と白胡椒は何が違うのか、ホールや粗挽きなどの形状によって使い分けるポイントなども合わせて紹介します。

胡椒の適量がわかれば健康維持やダイエットなどにも役立てられるので、ぜひこの記事を参考にしてあなたの食生活に活用してください♪
 

記事監修者・管理栄養士・緒方春菜先生記事監修・緒方春菜先生
管理栄養士・栄養士
管理栄養士/ 大学の管理栄養士養成課程を修了後、調剤薬局に就職。健康サポート薬局の管理栄養士として健康相談・栄養指導を行う。医薬品登録販売者の資格を有しており、健康食品・医薬品のスペシャリストとして活動中。誰もが気軽に相談できる、身近な管理栄養士を目指している。食と健康に関する正しい情報を多くの人々に届ける為、記事監修を担当。

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胡椒を食べ過ぎると下痢や腹痛などになる?デメリットを解説

胡椒を食べ過ぎると、強い刺激により下痢や腹痛、味覚障害を引き起こす原因になります。

他にもアレルギーや、胡椒の種類によっては塩分過多による健康被害などのデメリットが起こりうる可能性もあります。

ここでは、日本人の一般的な食生活に馴染みのある3種類の胡椒について取り上げます。

主な胡椒の種類
黒胡椒
(ブラックペッパー)
黒胡椒
胡椒の実を皮付きで乾燥
香りや辛みが強い
白胡椒
(ホワイトペッパー)
白胡椒
胡椒の実の皮をとって乾燥
黒胡椒よりも香りや辛みがマイルド
柚子胡椒
柚子胡椒
柚子の皮と唐辛子、塩で作る
原材料が全く違う
管理栄養士 緒方春菜
管理栄養士
緒方春菜

胡椒を使っていないのに「柚子胡椒」と呼ばれる理由は、九州地方で原料に使われる唐辛子のことを「こしょう」と呼んでいたからです。

上記の他に、カルパッチョなどに使われる緑胡椒(グリーンペッパー)、マリネなどに使われる赤胡椒(ピンクペッパー)も存在しています。

胡椒の種類によって食べ過ぎによるデメリットが異なるので、まずは下痢や腹痛を引き起こす原因について確認しておきましょう。

香辛料としての強い刺激が下痢や腹痛などの原因になる

胡椒の中でもとくに香りや辛みが強い黒胡椒をかけすぎたら、胃腸に強い刺激を与えて下痢や腹痛などの副作用を引き起こす原因になります。(※1)

黒胡椒 食べ過ぎ

白胡椒は黒胡椒よりも辛みが少ないものの、胃腸機能が低下している時には食べ過ぎに十分注意しましょう。

この方のように柚子胡椒を食べると下痢を起こすのも、刺激が強い唐辛子が含まれているのが原因だと考えられます。

唐辛子などの刺激物は胃炎をひきおこす原因の一つです。頻繁に大量摂取することは避けましょう。(※2)

また、香辛料の刺激は味覚障害を引き起こす可能性も指摘されているため、くれぐれも過剰摂取は気をつけましょう。(※3)

下痢や腹痛を引き起こす原因は、アレルギーの可能性も考えられます。

黒胡椒の食べ過ぎによるアレルギーの危険性もあり

胡椒はアレルギーを引き起こす可能性が指摘されており、食物アレルギー検査対象のリストにも含まれています。(※4)

そのため、胡椒をとりすぎると、かゆみやじんましん、呼吸器障害、頭痛、下痢、腹痛などさまざまなアレルギー症状が起こる可能性があります。

胡椒 害

また、増量目的でそば粉が混入していた事例があることから、そばアレルギーがある方は十分注意しましょう。(※5)

そばに限らず、花粉症など何らかのアレルギー疾患がある方は、胡椒のかけすぎに気をつけてください!

この方のように、胡椒を食べた後に違和感がある場合はアレルギーの可能性もあるので、医師に相談してみることをおすすめします。

他にも、塩胡椒や柚子胡椒のデメリットで注意したいのが塩分の過剰摂取です。

塩胡椒や柚子胡椒の食べ過ぎが体に悪いのは塩分過多が原因!

塩胡椒や柚子胡椒を食べ過ぎると、体に害を与える可能性が考えられるのは塩分の含有量が多いためです。

たとえば、塩と胡椒がバランス良く調整されている「S&B 味付塩こしょう」は100g中の食塩相当量が81.3gになります。(※6)

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同様に市販品の「S&B 柚子こしょう」は、10g中の食塩相当量は1.8gも含まれています。(※7)

このように、塩分が多く含まれる食材をとりすぎると、高血圧や腎臓病などさまざまな病気を引き起こす可能性があるので注意が必要です。(※8)

管理栄養士 緒方春菜
管理栄養士
緒方春菜

健康診断などで生活習慣病のリスクを指摘されたことがある方や、既に高血圧や糖尿病の診断を受けている方は、食塩の過剰摂取に気を付けましょう。塩分を考慮した適量についてはこちらを参考にしてください。

とはいえ、体に害を与える可能性があるのは食べ過ぎた場合に限り、適量をしっかり守れば体に良い影響を与える成分が含まれているのも事実です。

そこで、胡椒は1日どのくらいを目安に摂取するべきなのか、適量を守った場合のメリットについても確認しておきましょう。

胡椒の食べ過ぎにならない1日の摂取量と健康への影響は

塩分がほとんど含まれない黒胡椒や白胡椒は、1日の摂取量について上限が定められていません。

強い刺激による下痢・腹痛や味覚障害、アレルギー症状などのデメリットが起こらないようにご自身で様子をみながら適量を考えましょう

胡椒 1日 摂取量

ただし、塩分が含まれる塩胡椒や柚子胡椒については1日の塩分摂取量を考慮することが大切です。

塩胡椒と柚子胡椒の1日の摂取量目安は塩分を考慮しよう!

日本人が目標にするべき調味料の1日の塩分摂取量4g未満なので、1食あたりの食塩相当量の上限は1.3gになります。(※9)

管理栄養士 緒方春菜
管理栄養士
緒方春菜
高血圧予防のための食塩の一日の摂取目標量は6gですが、肉や魚などの食材に含まれるナトリウム量を差し引くと、調味に使える食塩量は4gになります。

塩胡椒や柚子胡椒以外にも調味料を使うことを考慮して、それぞれ1食あたりの摂取量上限を1日の摂取量目安として考えましょう。

その結果、算出できる摂取量目安は以下のとおりです。

摂取量の目安 重量目安
(※10)
味付塩こしょう 1.6g 小さじ1
柚子こしょう 7g 小さじ1
(チューブ10cmくらい)

※味付塩こしょう・柚子こしょうの食塩相当量はこちらを参照

胡椒に関してはとりすぎに気をつけていれば、本来なら体に良い栄養素が含まれている優れた食材です。

管理栄養士 緒方春菜
管理栄養士
緒方春菜

もともとは食品としてだけではなく、保存料や優れた効能がある漢方薬としても使われていたほどなんですよ♪

適量を守った場合には、健康にどのようなメリットをもたらしてくれるのか確認してみましょう。

健康維持にも役立つ成分が豊富!期待できる効能とは

胡椒に含まれる主な栄養成分と、期待できるはたらきは以下のとおりです。

カリウム 血圧や余分な塩分の調整
貧血の予防・改善
ピペリン 防腐・殺菌作用
抗酸化作用
冷えや血流の改善
栄養吸収促進 など

胡椒に含まれる栄養成分の中でも特筆するほど多く含まれるのは、カリウム(100gあたり1300mg)、鉄(100gあたり20mg)です。(※11)

実際に摂取する際には少量ですが、100gあたりの含有量としては他の食材と比べるとトップクラスを誇ります。

カリウムや鉄は毎日の食生活で不足しがちな栄養素の代表格でもあるので、適度に胡椒をとりいれると良いですね!(※12)

胡椒 効能

古来から胡椒が重宝されてきたのは優れた効果を発揮するピペリンが含まれているからで、黒胡椒に多く含まれているといわれています。(※13)

冷えや血流の改善に役立ち、シンプルな味付けだけでもおいしく食べられるので、ダイエットにも役立ちます。

きのこなどの低カロリー食材と組み合わせて上手に活用している方もいますよ。

ただし、塩胡椒は塩分が多く含まれているので使いすぎにはくれぐれも注意しましょう。

ダイエット中は、ピペリンが多く含まれている黒胡椒を活用するのがおすすめです。

管理栄養士 緒方春菜
管理栄養士
緒方春菜
ただし、ピペリンには食欲増進のはたらきもあるので、うっかり食事を食べ過ぎるないように注意しましょうね。

胡椒 ダイエット

なお柚子胡椒に関しては、原材料として使う柚子や唐辛子のはたらきで、冷えや肩こりの改善などにも役立ちます。(※14)

いずれも適量を守れば、美容や健康維持に役立つ食材なので上手に活用したいですね。

そこで、毎日の食生活に役立てるためにおすすめの活用法を紹介します。

胡椒は食べ過ぎずに活用しよう!上手な食べ方を紹介

胡椒に含まれる栄養成分を生かしながら体に良い食べ方を実践するためには、ピペリンが多く含まれる黒胡椒を使うのがおすすめです。

黒胡椒は以下のように用途によって使い分けましょう。

ホール
黒胡椒
長期保存しやすい
香りを生かしたい時
煮込み料理、ピクルスにおすすめ
粗挽き
黒胡椒 粗挽き
使う時にホールをミルで挽くのがおすすめ
食感や香りを生かしたい時に
カルボナーラ、サラダなどにおすすめ
粉末
黒胡椒 粉末
料理を食べる直前の仕上げに

また、胡椒を乾燥させずに塩漬けしただけの「生胡椒」は、そのままご飯にふりかけて食べてもおいしいと話題になっています。

このように、いろんな食べ方にアレンジできるのも胡椒の魅力ですね!

結論|胡椒を食べ過ぎると体に悪いので注意しよう

胡椒は刺激が強いため、食べ過ぎると胃腸に負担をかけて下痢や腹痛を引き起こす原因になります。

また、味覚障害やアレルギー、塩分が含まれる塩胡椒や柚子胡椒は生活習慣の改善のリスクについても注意が必要です。

とはいえ、適量を守ればカリウムや鉄などのミネラル、優れた効能が期待できるピペリンが含まれているので、様子をみながら調整しましょう。

塩分の摂取量が気になる塩胡椒や柚子胡椒については、それぞれ小さじ1杯程度を1日の摂取量目安として考えてください。

ピペリンが多く含まれるのは黒胡椒なので、長期保存しやすいホール状をストックしておくと便利です。

ぜひあなたも、胡椒の適量を守って毎日の食生活に活用してください♪

 

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