PR
スポンサーリンク
食材・料理のQ&A

きゅうりの食べ過ぎは胃痛・下痢・太る原因になる?1日何本が適量か

スポンサーリンク
料理・食材
スポンサーリンク

【監修者:管理栄養士 中山沙折】

きゅうりを食べ過ぎると、カリウムの摂り過ぎにより冷え性の恐れや、胃痛や下痢の原因になる可能性があります。

また、きゅうりは食べ過ぎると太るという話もありますが、実は一緒に食べる調味料が原因なので食べ方を気をつければダイエットにも最適な野菜です。

きゅうり 食べ過ぎ

とはいえ、一日何本食べていいのか?毎日食べるのは大丈夫?妊娠中は食べてもいいの?と気になりますよね。

この記事では下記の内容をお伝えしています。

きゅうりは美味しく手軽に食べられるので便利な野菜ですが、1日に食べていい適量を知らないと体調不良を起こしてしまいます。

ぜひ、この記事を読んで食べ過ぎにならない量や注意点を知って、きゅうりを毎日の食生活に活かしましょう。
 

記事監修者・管理栄養士・中山沙折先生記事監修・中山沙折先生
管理栄養士・栄養士
管理栄養士/ 一部上場企業にて食品研究に6年間従事。摂食障害を克服した経験から、現在はフリーの栄養士として特定保健指導を軸に栄養指導やダイエット指導をしている。「食は楽しい」の考えのもと食と健康のさまざまな分野に挑戦中。栄養に関する記事執筆や監修(大正製薬様DoctorsMe様)、レシピ開発にも携わっている。

   

スポンサーリンク

きゅうりの食べ過ぎは胃痛・下痢などの原因になる

きゅうりを食べ過ぎると冷え性の悪化や胃痛や下痢を引き起こすのは、カリウムなどの成分を過剰摂取することが原因になります。

この章では、成分や性質、食べ過ぎた時に起こる症状を解説していきます。

胃痛

きゅうりに含まれる栄養成分と期待できる効果

きゅうりには栄養がないというイメージがあるかもしれませんが、体に大切な栄養成分が豊富でさまざまな良い効果が期待できます。

100g中に含まれている栄養成分を、下記にまとめたのでご覧ください。

きゅうりの主な栄養成分(※1)
成分名 値(100gあたり)
カロテン 330μg
カリウム 200mg
ビタミンC 14mg

カロテンは、免疫力アップや髪や視力、粘膜や皮膚の健康を維持する働きがあります。(※2)

そして、カリウムには利尿作用があり、むくみの改善や血圧の正常値を保つ効果も期待でき、またカロリーは14kcalと非常に低くなっています。(※3)

その他にも、カルシウムや食物繊維も含まれており、低カロリーでバランスよく栄養が取れる野菜と言えるでしょう。

栄養が豊富でヘルシーなのでたくさん食べよう!と思っても、食べ過ぎるとさまざまな症状が現れるかもしれません。早速、具体例を確認してみましょう。

きゅうりを食べ過ぎた時の症状

きゅうりを食べ過ぎると、冷え性の悪化・胃痛や下痢・高カリウム血症の恐れ、アレルギーなど体に悪い症状が起こることがあります。

上記の症状が起こってしまう原因と注意点をそれぞれ紹介していきます。

食べ過ぎ

冷え性の悪化・体を冷やしてしまう

きゅうりは漢方の陰陽論で陰性の食べ物であること、また体を冷やす成分があることから、冷え性の悪化や体を冷やしすぎてしまう原因になります。

食べ物には体を冷やす陰性食品と、体を温める陽性食品があります。

陰性の食べ物を多く食べてしまうと、血液の循環が悪くなり冷え性の症状が悪化する原因となってしまいます。(※4)

また、こちらで紹介したようにカリウムには利尿作用があるので、尿と一緒に体の熱も逃してしまい、体を冷やしすぎてしまうのです。

体が冷えた状態が続くと新陳代謝や免疫力が低下して、下記のような不調が出てくることもあります。

  • 目覚めが悪い
  • 疲れが取れない
  • 体が重たい
  • 肌の調子が悪い
  • 風邪を引きやすい(※5)

気持ち悪いとのことなので、体(お腹)が冷えてしまい吐き気などの症状が出てしまったのかもしれませんね。

体が冷えると様々な不調が出るので、陰性の食べ物だけでなく陽性の食べ物とバランス良く食べましょう。

さらに体を冷やすことで、胃痛や下痢を引き起こす可能性もあります。また、苦味成分を取り過ぎても症状が出ることがあるので詳しく紹介していきます。

胃痛・下痢の原因は大きく2つ

きゅうりを食べ過ぎて胃痛や下痢の症状が出る原因は2つあります。

  • 体(お腹)が冷える
  • 苦味成分

体(お腹)を冷やすことで胃腸の活動が低下してしまい、胃が荒れる状態(胃もたれ、胃痛)、吐き気、下痢などの症状を引き起こすことがあります。(※6)

また、また、大人だけでなく子供も上記のような症状には気をつけましょう。

2歳くらいになると乳歯が生えそろい、生のきゅうりを食べさせてあげても良くなり、大好きになって食べ過ぎる子もいるので注意してあげてくださいね。

そして、苦味成分であるククルビタシンは多く摂取すると、食中毒になる可能性があります。

まれにウリ科の食品に含まれる場合があり、腹痛や下痢などの症状が現れます。(※7)

ゴーヤもウリ科の野菜なので、食べ過ぎると胃痛や下痢の症状が現れる場合もあります。

食べ過ぎると体調に悪い影響が出てしまいますが、他の野菜と組み合わせて食べ方を工夫すれば、ビタミンCなどの栄養素をしっかり摂ることができます。

管理栄養士 中山沙折
管理栄養士
中山沙折

きゅうりを食べて苦味を感じたら食べるのを控えましょう。

ただし、腎機能が低下している場合は、カリウムを摂取しすぎると高カリウム血症の恐れもあり注意が必要なので、合わせてチェックしていきましょう。

高カリウム血症の恐れ

きゅうりを食べ過ぎると、高カリウム血症になる可能性があります。こちらで紹介したようにカリウムには利尿作用があります。

腎機能が低下していると尿がうまく排出されず、カリウムが血液中に溜まって高カリウム血症になる場合もあります。

手足のしびれや不整脈などの症状が出た場合は、高カリウム血症の可能性もあるかもしれません。(※8)

また、上記の症状以外で口や耳に違和感がある場合は、アレルギーの可能性もあるので紹介していきます。

アレルギーを引き起こす可能性

きゅうりの食べ過ぎで、口の中がピリピリしたり、耳の奥が痒くなる症状が出た場合は、アレルギーの可能性があります。

口腔アレルギー症候群(OAS)と言われ、同じ食材を大量に摂取した時に起こります。(※9)

ただ、口腔アレルギー症候群は生で食べる野菜や果物などで起こる症状なので、どの食材も食べ過ぎには注意が必要です。

食べ過ぎると体調に悪い影響が出てしまいますが、食べ方によっては他の野菜のビタミンCを破壊してしまう可能性もあるので注意が必要です。

ビタミンCの破壊について

きゅうりにはビタミンCを破壊する成分が入っていて、一緒に食べる他の野菜のビタミンCを破壊してしまいます。

ビタミンCを破壊する成分アスコルビナーゼは酢や熱に弱いと言われているので、酢の物やドレッシングと食べると働きを抑えられます。(※10)

他の食材と一緒に食べるときは酢や熱を入れる工夫をするといいですが、ドレッシングやマヨネーズはカロリーが気になりますね。

きゅうりの食べ過ぎで太る説と調味料のカロリーは関係あるのか、真相を確認してみましょう。

 

きゅうりの食べ過ぎで太るって本当?

結論からお伝えすると、きゅうりを食べ過ぎても太ることはありません。

きゅうりの95%は水分で、カロリーはギネス世界記録に登録されるほどの低さになるので、食べ過ぎて太るということは考えにくいです。

太る

こちらで紹介しましたが、100g(Mサイズ約1本分)のカロリーは14kcalと、非常に低くなっています。

しかし太るという説がある原因は、一緒に食べる調味料にあると考えられます。

  • フレンチドレッシング大さじ1杯のカロリー→38kcal(※11)
  • マヨネーズ大さじ1杯のカロリー→100kcal(※12)

また、塩分を摂り過ぎると食欲が増します。さらに、脂肪の多い食品と一緒に食べることで肥満の原因となる場合もあります。(※13)

市販の漬物はカロリーは低めでも塩分が多いので注意が必要です。

たとえば、こちらの商品は100gあたりの熱量が41kcal、食塩相当量は3.9gになります。(※14)

また、ぬか漬けや浅漬けも塩分が含まれるので、合わせて注意するといいでしょう。

以上のことから、調味料や塩分量が高くなってしまい太るという説が流れていると言えるのではないでしょうか。

とはいえ、調味料や塩分に注意しても、食べ過ぎて体調不良を起こしてしまっては大変なので、1日にどれくらいなら問題ないのか具体的な本数を紹介していきます。

 

きゅうりが食べ過ぎにならないのは1日何本?

健康な成人なら1日2~3本。こちらが、カリウムの1日の摂取量から導かれる本数になります。

何本

きゅうりは1日2~3本

1日に何本食べていいのか、1日3本は食べ過ぎなのか、曖昧で分かりにくいのできゅうりに含まれるカリウムは1日どのくらい摂取してもいいのかを元に計算していきます。

カリウムの1日の摂取目標量
男性→3000mg以上
女性→2600mg以上

(18~75歳以上)(※15)

ただ、カリウムは他の食べ物にも含まれていて、1日の食事で1400~1900mg程度を摂取しています。(※16)

きゅうり1本のカリウム含有量は200mgなので、1日に食べ過ぎにならない本数は2~3本が目安となります。

妊婦中も本数は同じ

妊娠中も適正な本数は1日に2~3本、1日のカリウム摂取目標量は成人女性と同じ2600mg以上なので本数は一緒です。

ただ、食べ過ぎると体を冷やしてしまうので、妊娠中はお腹が張りやすくなったり、血圧が上がるなどの症状が出る場合もあります。(※17)

また、こちらで紹介したようにぬか漬けなどの漬物だと、塩分が多く含まれており妊娠高血圧症候群になる可能性もあるので注意が必要です。(※18)

毎日食べてもいいの?

きゅうりを毎日食べても問題ないのかについては正確な情報がありませんでしたが、1日のカリウム摂取目標量を超えなければ問題ないと言えます。

ただ、厚生労働省では複数の野菜をバランス良く食べることを勧めているので、同じ食材だけを毎日食べるのは栄養バランスが崩れてしまいます。

また、こちらでも紹介しましたが、体に異常が感じられた場合はアレルギーの可能性もあるので食べるのを控えたほうがいいでしょう。

さて、適正な本数について紹介してきましたが、食べ過ぎずにダイエットに上手に取り入れるためには、どんな方法がいいのかを紹介していきます。

きゅうりの正しい食べ方!ダイエットレシピも紹介

きゅうりには痩せる酵素が入っているため、正しい食べ方を知ることでダイエット効果が期待できます。

痩せる酵素のホスホリパーゼは、脂肪を分解、排泄してくれるので痩せ体質に近づくことができるのです。(※19)

ダイエット

きゅうりダイエットの方法は食前にきゅうりを1本食べるだけ、また下記のポイントも合わせて取り入れるのがおすすめです。

  • 温野菜を取り入れる
  • 具だくさんの味噌汁
  • 高タンパク低カロリーの主菜

また、ダイエットとして食べる時には、加熱したり、良く噛まずに食べると効果が期待できなくなるので注意してくださいね。

さらにすりおろすことでより効果を発揮してくれるので、すりおろしをのせるだけの簡単な酢の物レシピがおすすめです。

出来上がったらすぐに食べるのもポイントになっています。

さらに正しいきゅうりダイエットの方法やレシピを知りたい場合は、下記の本がおすすめです。

本の著者、「分とく山」総料理長・野崎洋光さんは、きゅうりダイエットで2ヶ月で12kgのダイエットに成功したそうなので、ぜひ読んでみてください。

結論|きゅうりを食べ過ぎると健康に悪いので注意が必要

きゅうりを食べ過ぎるとカリウムを多く摂取してしまい、胃痛や下痢、冷え性の悪化や高カリウム血症の恐れ、アレルギーの症状がでる場合があります。

また、太るという説もありますが調味料や塩分に原因があると言え、食べ過ぎにならない量は成人女性で2~3本となっており、食べ方に注意をすればダイエットの味方になってくれる野菜です。

栄養価もバランス良く低カロリーでダイエットにも最適な食材なので、食べ過ぎには注意して美味しく食べてくださいね。

 

▲目次へ戻る

タイトルとURLをコピーしました