塩サバの冷凍保存方法｜保存期間や焼き方のコツも教えます！

【監修者：管理栄養士 坂本圭子】

 

私は肉より魚派です。安くて安定した味の塩サバをよく買って冷凍しておくのですが、実は冷凍方法がよくわかっていません。

買ってきたパックごと保存したり、ジップロックのようなフリーザーに入れて保存したり…。

解凍方法も同じで、凍ったまま焼く・冷蔵庫で自然解凍してから焼く・常温で自然解凍してから焼くなど、まちまちです。

「あれ？今日の塩サバは美味しくない」と感じるときもあるので、正しい冷凍の仕方や解凍方法を調べてまとめました！

 

 

私はいつも生の塩サバを冷凍していたのですが、口コミなどを見てみると、焼いてから冷凍している方もいらっしゃいました。

焼く前と焼いた後では、冷凍方法が違うのでしょうか？

「たくさん冷凍したけど、焼いて食べるのは飽きた」という場合に使えるアレンジレシピもご紹介するので、早速ご一緒に確認していきましょう！
 

塩サバを冷凍保存する方法！保存期間はどれくらいまで大丈夫？

塩サバは、ジューシーな脂が魅力ですよね。味が落ちず、食感もキープしたまま冷凍できる方法はあるのでしょうか？

冒頭でもお話ししたように、レシピサイトなどから分かった塩サバの冷凍方法は、2パターンでした。

• 焼く前に冷凍
• 焼いた後に冷凍

焼いた後に冷凍できるなら、温めるだけで食べられるので便利ですよね。お弁当には、凍ったまま入れると保冷剤代わりにもなります！

正しい冷凍方法と保存期間をチェックしていきましょう。

 

塩サバの冷凍方法を紹介

焼く前・焼いた後どちらも、しっかり密閉してなるべく早く凍らせるのが、本来のおいしさを保つポイントです！

切り身の塩サバを前提にして、正しい保存方法をご紹介します。

 

 

サバは臭いが強いので、他の食品に臭い移りしてしまう場合があります。気になる場合は、完全に凍った後にタッパーなどの容器に入れて臭い移りを防止しましょう！

＊冷凍した塩さばの解凍方法は、「冷凍した塩サバの上手な解凍方法！冷凍のまま焼くときのコツは？」でチェックしてみて下さい。

 

釣ってきたサバや、加工前のサバを自分で塩サバにする場合の下ごしらえは、こちらの動画が参考になります。

しめ鯖の作り方まで教えてくれていますし、味付けの塩加減が特にわかりやすいですよ！

手作りの塩サバも、もちろん冷凍可能です。

サバを切り身にする下処理から知りたい方は、こちらの動画を参考になさってみて下さい！

 

サバを自分で切り身にするときの注意点

釣ったサバ・一尾まるごと買ったサバを放置すると危険です。ヒスタミン中毒の症状が出る可能性があるので、ご注意下さい。

ヒスタミン中毒はしっかり加熱しても予防できず、症状は蕁麻疹や嘔吐などです。

サバなどを食べて舌に刺すような刺激を感じたら、ヒスタミンを多く含んでいる危険性があるので食べないで下さいね。

ヒスタミン中毒予防のために、サバの内臓やエラはすぐに取り、調理するまで低温で保存しましょう！

自分で塩サバを作る場合は、なるべく早く下処理をして冷凍すると、安全性が高まります。

 

冷凍した塩サバの保存期間

塩サバを冷蔵庫で保存すると、日持ちは数日です。時間が経つごとに劣化し、生臭さが強くなってパサパサになりますよね。

冷凍での保存期間は最長1ヶ月なので、買ってきた当日～1日ほどで食べないとわかっている分は、なるべく早く冷凍するようおすすめします。

1ヶ月を過ぎても腐るわけでは無いのですが、冷凍焼けなどで確実に風味が落ちます。

冷凍日をメモしておいて、計画的に食べ切って下さいね。

＊塩サバに飽きてしまったときの食べ方を、後ほど「冷凍した塩サバのおいしい食べ方は？人気のアレンジレシピを紹介！」でご紹介します。

 

塩サバの正しい冷凍方法がわかりました。これからは失敗せずに、冷凍してもおいしい塩サバが食べられます！

家庭での保存期間も分かったので、市販の塩サバの賞味期限も確認しておきたいと思います。

市販の塩サバ（冷凍品）の賞味期限一覧！期限切れはいつまで日持ちする？

市販の冷凍食品は、家庭用の冷凍庫よりもずっと低い温度で瞬間冷凍をし、空気がほとんど侵入できない特殊な包装材などを使って販売されています。

賞味期限が驚くほど長い商品もあるので、お取り寄せも検討してみたいですよね。

 

お取り寄せ可能！市販の塩サバ　賞味期限

通販でお取り寄せ可能な商品を交えて、賞味期限がいつまでなのかをチェックしてみましょう！

 

市販の塩サバ（冷凍食品）　賞味期限

商品名など	賞味期限	引用元
製造者不明（ノルウェー産） 開き塩サバ	なるべく早めに	通販HP
太平水産 トロサバ	発送日から1ヶ月	通販HP
生協・コープ商品 天然塩仕込み　骨取り塩さば尾の身	製造から420日	公式HP

 

賞味期限は、商品によって期間に開きがありますね。通販商品の場合は、用途に合わせて事前に賞味期限をチェックしておくとよさそうです。

身近な場所では、業務スーパーでも冷凍の塩サバが販売されています。「骨取り済み」など食べやすい商品もあるので、店頭でチェックしてみましょう！

冷凍食品以外では、コストコの「塩サバフィレ」が口コミで人気でした。

半身が10枚ほどで1パックになっていて、値段は1,200円前後です。消費期限が4日なので、先ほどご紹介した方法で買ってすぐに冷凍するようおすすめします。

 

冷凍中の塩サバが賞味期限切れになった！いつまで日持ちするの？

食品に書かれている賞味期限の意味は、下記のとおりです。

 

おいしさが保てる期間なので、「賞味期限切れ＝腐る」という意味ではありません。

では冷凍食品を一度も解凍せずに、冷凍のまま賞味期限切れになったらいつまで食べられるのかが気になりますよね。

製造者などから賞味期限切れ後の日持ち期間は公表されていないので、はっきりした期間が分からなくて困ってしまします。

基本的には、下記のように考えて頂けると幸いです。

• 本来のおいしさが味わえる、賞味期限内に食べるのがベスト
• 未開封で保存方法を守っていれば、期限切れでも食べられる可能性がある
• 開封後や保存方法が違う場合は、賞味期限内でも腐る可能性がある

真空パック包装されている市販の冷凍食品でも、家庭で冷凍すると、冷凍庫の開閉時の温度変化の影響などで劣化しやすくなります。

「必ず賞味期限まで食べられる」と思い込まず、食べる都度、塩サバの状態を確認して下さいね！

 

塩サバの冷凍方法や保存期間がわかったので、次は上手な解凍方法をチェックしましょう！

冷凍前の状態を再現して、脂がのった塩サバを味わう方法をご紹介します。

冷凍した塩サバの上手な解凍方法！冷凍のまま焼くときのコツは？

冷凍塩サバの解凍に失敗すると、生臭さが強くなる・食感がパサパサになるなど、せっかくの塩サバが台無しになってしまいます。

「焼く前の塩サバを冷凍」・「焼いた後の塩サバを冷凍」に分けて、解凍方法をご紹介します。

 

焼く前の冷凍塩サバ　解凍方法

解凍時にしがちな失敗は、ドリップ（魚の旨みや脂が含まれている水分）が出てしまうことです。

ドリップが出ていることに気づかず放置すると、臭みが強くなってさらに味が落ちますよね。

解凍方法は、下記の3パターンです！

• 冷蔵庫にうつして自然解凍
• 保存袋ごと氷水につけて自然解凍
• 冷凍のまま焼く

冷蔵庫や氷水で解凍する際は、時間が経ちすぎてドリップが出ないようご注意下さい。解凍時間の目安は、小さな切り身で2～3時間、大きな切り身で3～5時間ほどです。

時々様子をみて、中心部まで柔らかくなったら、なるべく早く焼いて下さいね。

塩サバを冷凍のまま上手に焼く方法もご紹介するので、参考になさってみて下さい！後片付けが簡単な、フライパンでの焼き方です。

 

 

皮がフライパンに焦げつかなければ、グリルやオーブンで焼いたような仕上がりになりますよ♪

 

グリルで焼かないのはなぜ？

中心部まで凍っている塩サバをグリルの直火で焼くと、表面と中心部の温度差が大きくなります。

「表面だけが焦げる」・「中心部に火が通るまでの間にジューシーな水分が飛んでしまう」など失敗する可能性が高いので、蒸し焼きにできる点でも、フライパンがおすすめです！

 

 

焼いた後の冷凍塩サバ　解凍方法

焼いた後の塩サバを解凍する方法は、下記の3つです。

• 冷蔵庫に移して自然解凍
• 電子レンジで解凍
• 凍ったままお弁当に入れる

「解凍しただけでは味気ない」という場合は、加熱しすぎに注意して電子レンジかオーブントースターで温めましょう。

電子レンジで温めると、塩サバに含まれている水分が蒸発します。

電子レンジを開けた瞬間に生臭い空気が広がるので、温めすぎないように、短時間ずつ・様子を見ながら加熱して下さいね。

 

塩サバの冷凍方法から解凍方法までをご紹介してきました。

最後に、塩サバの味に飽きてしまったときなどに使えるアレンジレシピをご紹介します！

冷凍した塩サバのおいしい食べ方は？人気のアレンジレシピを紹介！

先ほどご紹介したコストコの塩サバですが、実は私も買ってみたことがあります。

冷凍すれば食べきれる自信があったのですが、1パックの半分を食べ切ったくらいから、何となく飽きてしまいました。

当時は一度に焼いて何とか食べ切ったのですが、よく考えるとアレンジして別の味で楽しめばよかったんですよね！

SNSなどで人気の食べ方を調査したので、ご紹介します。

 

煮付け

元々塩味がついている塩サバですが、塩味のある調味料を調整すれば、味噌煮などでおいしく食べられます！

煮付ける前に解凍した塩サバをザルに置き、沸騰したお湯をかけて臭み取りをしてください。あとは調味料を合わせておいて煮るだけです。

解凍した塩サバの塩抜きをして大根などと煮付けにすれば、離乳食にも使えます。

 

 

フライ

塩サバの脂は、カリっとした衣から飛び出すほどジューシーでおいしいです。

解凍した塩サバに片栗粉などをつけてそのままフライにしてもいいのですが、生姜・しょうゆ少々・みりんで味付けをして竜田揚げもおすすめです。

ちなみに、塩サバに下味をつけて冷凍する「下味冷凍」という方法もありますよ！

塩サバがたくさん手に入ったときは、さまざまな味付けで「下味冷凍」をして作り置きすると、献立に悩んだ日に活躍してくれます♪

 

 

塩サバをもっとアレンジできないかな？と思い、スーパーのお惣菜コーナーでアイディア集めをしてみました。

• 甘めの照り焼き味をつけて、ごまをまぶして焼く
• 照り焼き味にマスタードを加えて焼く
• 味噌マヨネーズで焼く　　など

塩抜きなどで味の調整もすれば、レシピのバリエーションはまだまだありそうです。ぜひお試し下さい！

まとめ

塩サバの冷凍方法からアレンジレシピまで、無駄なく食べ切る方法をご紹介してきました。

ポイントをまとめてみます！

 

 

塩サバを冷凍するときは、他の食品に臭いがうつらないように密閉し、なるべく早く凍らせるのが大切なポイントでした。

焼く前の塩サバは、【冷蔵庫で自然解凍・氷水で解凍・そのまま焼く】という3つの解凍方法で美味しく食べられます。

冷凍前の状態を十分に再現できるので、買ってきて次の日までに食べきれない場合は、ぜひすぐに冷凍なさって下さい！

解凍時に失敗してパサパサになっても、アレンジのアイディア次第では食感をカバーしておいしく食べられそうですね。

使い道豊富な塩サバを、これからも楽しんでいきましょう！