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生活のQ&A

母子家庭で借金があり生活できないとき、債務整理すべきか否か?

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「最近は離婚を決断する人が増えている」という話をよく耳にします。私の周りでも、つい先日子供2人を連れて家を出ることにした人がいますし、幼稚園や保育園で知り合ったママさんがシングルマザーだという話も珍しくはありません。

私が知っているシングルマザーの方は、ほとんどが実家暮らしです。旦那さんが生活費を入れてくれず、出産前の貯金も底をついて実家に身を寄せた女性。未婚で産んで、実家で子育てをしている女性。身を寄せる先があるというのは、決断の後押しにもなるでしょうね。

 

子育てにかかるお金の工面や子供の世話自体は自分で責任を持ってやるよう約束している人ばかりですが、そうは言っても自分が病気になった時に頼れることや、住む場所を提供してもらえることだけでも随分と生活の助けになっているはずです。

しかし、そういった助けがない人はどうでしょう?

母子家庭で、頼れる先もなく、それでも生活していかなければならない。離婚してすぐは生活を整えるための出費も多く、

気づいたら借金も膨れ上がってしまっていた…。そんな困った状況で何から手を付けたらいいのかもわからず、とりあえずネットで検索してみてここへたどり着いた方。そしてこれから離婚して母子家庭で頑張っていこうと準備をしている方。

そんな方へ向けて、今回は「母子家庭で借金があり生活できないとき、債務整理すべきか否か?」というテーマでまとめてみました。

  • 手始めに、今すぐ確認すべきことは何?
  • 今後はどうやって生活していけばいい?

 

ということを中心に、わかりやすくご説明しますね。あなたがまず一歩を踏み出すために、一緒に頭の中を整理していきましょう。

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借金があるシングルマザーが今すぐに確認すべきこと

  1. 毎月の手取り額を確認し、毎月きちんと返済できる額を把握する
  2. 家計簿をつけて、毎月の出費を把握して改善点を見つける

 

母子家庭であるということは、当たり前ですが収入源は1つだけ。自分の手取り額が全ての基準になります。まずは毎月の手取り額を把握しましょう。

次に返済額ですが、毎月きちんと借金を返済することができる目安は借金返済額が手取り額の20%以内であることが条件です。それを超える額になると、借金返済ははっきり言って絶望的です。

もしも現在の返済額が手取り額の20%以上であるなら、早めに法的手続きを取りましょう。手続きについては後で詳しく説明しますので、そちらをご覧くださいね。

そして借金の返済額が手取りの20%以内なら、借金を返済しつつ生活することが可能です。生活費を節約して借金を返済していくために、まずは家計簿をつけ、何にどれだけのお金が必要なのかをしっかり把握しておきましょう。

家計簿をつける時のコツは支出を固定費と変動費に分けて考えることです。

  • 固定費(家賃、ローン、給食費、保険代などの毎月絶対必要な費用)
  • 変動費(主に食費、日用品費、小遣い、など)

 

家賃のように毎月決まった金額が出ていくもの、保育園の保育料のように節約しようがなく絶対に必要な費用なんかが固定費です。最初に固定費を見直すと、今後のやりくりが大きく変わるのでオススメですよ。スマホの通信費や保険など、必ず出ていくものは早めに見直しておきましょう。

手取りの金額から返済額を差し引いた残りが生活費ですが、その中から更に固定費を引いた残りが実質的なやりくりの費用になります。毎日の生活の中で工夫をこらすのがこの項目。

例えば食費や日用品費、服や靴の購入代などは毎月決まった金額というわけにはいきません。夏休みは給食がない日も多くて食費が変動しますし、服や靴も毎月平均的に買っているわけではなかったりしますよね。

お金を管理していくには、1年を通してどんな出費があるかを把握することがとても大切です。最初の1年は情報収集も兼ねていると考え、自分に合ったやり方を探しながら家計簿をつけてみてくださいね。

家計簿は細かく書かなくてもいいように、レシートを貼ったりアプリを使ったりすることもできます。どの方法の家計簿を選ぶにせよ、自分の買い物の内容を振り返り、その出費は本当に必要だったかを考える時間を持つことが支出を減らすコツですよ。

月々の返済額が手取りの20%を超えるなら、即債務整理を!でないと泥沼に…

返せないほどの借金を抱えてしまった時、最初にすることとは?

それはまず、必ず身内に相談することです。

借金をする人に多いのが、「身内がいない」または「身内に頭を下げたり、相談するのを嫌がる」という傾向です。母子家庭で頼れる実家があるなら、全てを打ち明けて気持ちを軽くしたり、一時的に実家に身を寄せて生活を立て直すことを第一に考えましょう。借りられるアパートが見つかるまでホテル暮らしを強いられるか否かという点だけでも後々違ってくるはずです。

結婚の際に喧嘩別れになってしまったという場合でも、親はやっぱり親。仲直りして協力してくれる可能性がないわけではないので、必ず相談しましょう。

 

信頼できる機関に相談しよう!

お金のことを相談するわけですから、やっぱり信頼できることが大切。

例えば市役所などで離婚を考えている人を対象に相談ができる窓口が設けてあったり、債務整理についての相談ができるところも多くあったります。よくわからないネット広告を出している会社にいきなり相談に行くよりは、行政から紹介してもらう方が安心できていいですよね。

例えば法テラス(日本司法支援センター)という国が設立した法的トラブルを解決するための総合案内所のような機関があります。法律の無料相談はもちろん、自己破産の道筋も教えてくれますよ。国が設立した機関なので安心ですね。

法テラス

素人がネットの広告などを見て借金の一本化で返済額を少なくするなどは、絶対に無理です。騙され、かえって借金を増やしてしまうことになりかねません。

  • 身内に恥を晒すこと
  • 公的機関に相談すること

この二つがセットになってようやく、「借金を処理する+二度と借金生活に戻らない」という覚悟と道筋を得ることができます。そんなことしなくても覚悟なんかできてる!という方に私はお尋ねしたいです。「そんなことすらできない人が完済まで踏ん張ることができると思いますか?」と。
”弱者を食い物にしない信頼できる人物の助け”なんて、世の中にそんなに多く転がってはいません。頼れる先を選んでいるようで、これから先を乗り切れるのでしょうか。そこを一度じっくり考えて、必ず身内には相談してほしいと思います。

月々の返済額が手取りの20%以内なら、現状の生活を立て直して完済を目指すべき

母子家庭は「収入源が1つだけ=自分の稼ぎだけ」の状態ですから、収入をこれ以上増やすのは難しいですよね。ということは、限りある収入をいかに有効にやりくりできるかで、借金の返済状況は左右されてしまいます。

上手に生活費を切り詰めていくためには、まず家計簿をつけ、支出の状況をしっかり把握することが大切です。絶対に必要な費用は何で、いくらかかっているのか。どこを減らすことができるのか。家計簿をつけることで、そういった作戦が立てやすくなりますからね。

実際に家計簿を付け始めてからは、ただ書き留めるだけではいけません。何にいくら使っているかが分かったら、本当にその出費は必要なのか、今より減らすことはできないのかを考えていきます。

ここでは家計簿をつけたら、何に注目すれば家計の管理がしやすいのかを解説しますね。

まずは家計簿をつけてみよう!

先ほどもお話ししましたが、家計簿をつける時には固定費と変動費を分けて考えるのが上手な管理のコツです。

固定費:家賃・車の維持費・保険代、スマホ代、子供の給食費など毎月必ず必要なもの

変動費:食費・小遣い・美容院代・被服費・医療費など

 

といった感じですね。子供の保育料は大抵は一定額なので固定費と考えるのが一般的ですが、1~2歳児などよく病欠してしまって給食費や保育料の変動が激しい場合は変動費に入れてもいいでしょう。一定額で引き落としになる保育料は固定費で、時間外預かりの料金は変動費など、自分に合った費用項目の分け方を考えながら家計簿をつけると管理がしやすくなりますよ。

支出の内容が分かったら、固定費を見直そう

固定費の項目は、一度の支払い金額が大きいものが多いですよね。例えば家賃や車の維持費、保険代にスマホ代。

節約をする時には、額の大きな項目や毎月必ずかかる費用を見直すことから始めます。今後も効果が続いていくものですし、チマチマと食費を減らすよりも手っ取り早く出費が減るんですよ。なので

節約するなら、まずは固定費から!が鉄則です。

例えばこんなことをすると、一気に月々の支出が減額しますよ。

  • 家賃⇒市営住宅に申し込む(年間50万円程度の節約)
  • 車の維持費⇒車を手放すか(自転車生活なら年間50万円の節約)、軽自動車に乗り換える(自動車税は安くなる)
  • スマホ代⇒ネットを抜いて必要な時はネットカフェを利用(年間約15万円の節約)
  • 保険代⇒いざとなったら国が面倒をみてくれると覚悟を決めて解約(年間10万円)

 

これを全部やると、概算で年間130万円の節約になります。特に市営住宅はすぐに調べて実行しましょう!母子家庭だと格安の市営住宅に入れる可能性は高いですし、世帯収入に応じて家賃を減額したり母子家庭の家賃を減額したりしているところでは、家賃は安くなるのに部屋が広くなるということもあるかもしれませんよ。

またスマホがないと職場や保育園と連絡を取れなくて困るという方でも、格安スマホにするだけで料金はかなり変わるはず。

借金を完済するまでの辛抱だ!

と腹をくくって固定費を切り詰めれば、着実に返済していけるはずですよ。

これだけやっても足りない分は、転職を考えたり、アルバイトを増やしたりする必要があります。体を壊しては元も子もないので、土日だけ単発でバイトに入れる派遣登録などをしておき、即金でバイト代がもらえる収入源を確保しておくこともオススメです。

借金で生活できず、その上返済も不可能になったら… 生活保護という手もある

どうしても生活が立ち行かなくなってしまったら、やはり頼っていくべきは身内です。身内にすべてを打ち明け、少しでも助けてもらうことはできないか相談しましょう。それも含めて現状を把握し、どうしても生活していけないならば自己破産をします。

それ以外のパターンで言えば、返済を試みても病気や怪我で働けない状況になってしまうこともあるかもしれません。

そんな風にいよいよ切羽詰まったら、

生活保護を申請するという手もあります。

生活保護の申請自体は市役所へ行けばいいのですが、できれば最初は法テラスなどを活用して行政に相談してみてください。

と言いますのも、実は生活保護は審査が安易には降りないんです。

それに生活保護というのは気軽に申請するものではありません。「これは社会が用意した最終手段なんだ」ということを心得ておきましょう。生活保護になると車は持てず、エアコンもお風呂もないような市営住宅に引っ越すことになるかもしれませんよ。

”借金メンタル”を取り除くことが、生活改善の最短ルートです

母子家庭かどうかに関わらず、借金をする人には共通の特徴があります。

<借金メンタルの特徴4つ>

  • 支出をはっきり把握していない
  • お金を借りることに慣れてしまっている
  • 今ある収入で生活をするという感覚を失っている
  • 身内と疎遠または身内に頭を下げるのが苦手

 

ごく当たり前のことを言っているようですが、改めて一つ一つ当てはまっていないか振り返ってみてください。冷静に振り返ると、もしかしたらあなたも今、こんな傾向にあるかもしれません。生活状況のせいで、いつの間にか感じ方が変わっていたということもあるかもしれませんからね。

もし今ある借金を何らかの方法で完済したとしても、こういったメンタルを持っている限り、また同じことで悩むことは目に見えています。母子家庭であるなし、金持ちか否か、子供がいるかいないかといった条件に関わらず、借金癖には陥ってしまうものです。借金を増やす人は増やすし、借金をしない人はしません。

一見して遠回りのようですが、まずは家計簿で支出の状況を把握しながら借金メンタルを取り除くことに専念し、具体的な解決策を探っていきましょう。

まとめ

<借金があるシングルマザーが今すぐに確認すべきこと>

  1. 毎月の手取り額を確認し、毎月きちんと返済できる額を把握する
  2. 家計簿をつけて、毎月の出費を把握して改善点を見つける

<借金の返済額が手取りの20%以上の場合>

  • まずは身内に相談しよう
  • 行政など信頼できる機関に相談し、今すぐ債務整理を!
  • 法テラス国が設立した法トラブルの総合案内所なので信頼できてオススメ

<借金の返済額が手取りの20%以内の場合>

  • 家計簿をつけ、支出の内容を把握しよう
  • まずは固定費を見直して毎月必ず支払っている項目の金額を下げる
  • 借金を返済する間だけと腹をくくれば、出費はかなり抑えられる
  • 家計簿は支出の状況を把握して改善点を見つけることが目的なので、記録しただけで安心しないこと
  • どうしても足りない分はバイトを増やすなどする必要があるが、日雇いで即金のバイトなど加減できる状態がオススメ

<どうしても生活できない>

  • 生活保護という手段があるが、これはあくまでも最終手段
  • 生活保護は審査が厳しいので、まずは法テラスなど行政に相談すると良い

<借金メンタルの特徴4つ>

  • 支出をはっきり把握していない
  • お金を借りることに慣れてしまっている
  • 今ある収入で生活をするという感覚を失っている
  • 身内と疎遠または身内に頭を下げるのが苦手

 

母子家庭で借金があるともなれば、金銭的にかなり苦しい状況ですよね。なので母子家庭手当や前夫と約束した養育費の受け取り、医療費の補助、教育費の補助、児童手当など、公的支援で受けられるものはできるだけ受けることが大切です。

また金銭感覚がマヒしている自覚がある人なら生活を立て直すために身内によく監視してもらうなど、”絶対に”再び借金生活に戻らないという覚悟も必要ですよ。借金というのは一種の病気で、繰り返す傾向にあります。再び借金生活に戻らないようカードなどは一切作らず(自己破産したらカードはまず二度と持てません)、自分の収入内で生活することを心がけましょう。

世の中には母子家庭なのに借金もせず、立派に子供を育てている人もたくさんいます。そういった人が全て実家をあてにしてラクをしているというわけではなく、覚悟を持って本気で生活を変えたからこそ苦境を乗り切ったという人も少なからずいます。

子供が成人して働けるようになるまでは出費の多い時期が続きますから、なるべく一人だけで解決しようとせず、身内や公的機関の助けを借りながら乗り切りましょうね。

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